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NISAは米国株より英国株に適用させよう
結論からですが、ミスターマーケットは英国株BをNISA枠に適用することをオススメします。
なぜか?
それは米国株には外国税額控除があるからです。
外国税額控除とは国際的な二重課税を調整するために、居住者が外国所得税を納付する場合には国内の所得税から一定額を控除する制度です。
簡単に言えば、外国で払った所得税を国内の所得税から差し引きますよって感じです。
米国株をNISA枠で購入すると、外国税額控除が受けられなくなる
外国税額控除は二重課税の調整のためにあります。
米国株の配当には米国現地での課税が発生し、さらに日本での課税が発生します。この米国と日本での二重課税の調整に外国税額控除が発揮されるのです。
では、米国株をNISA枠で購入した場合はどうなるでしょうか?
NISA枠の米国株の配当には米国現地の課税は発生しますが、(NISA効果で)日本での課税は発生しません。この場合、米国と日本での二重課税はありません。
その結果、NISA枠の米国株の配当には外国税額控除が適用されなくなります。
英国株はそもそも外国税額控除が受けられない
英国株の配当には、英国現地での課税はなく、日本のみの課税となります。
つまり、そもそも、二重課税がないため、外国税額控除は利用できないのです。
さらに、NISAで英国株を購入した場合は、英国現地での課税も、日本の課税もなくなります。
もちろん、二重課税がないため、外国税額控除は利用できません。
つまり、英国株はNISAに関わらず外国税額控除がうけることができないのです。
で、米国株A、英国株B、どちらをNISA枠で購入しますか?
さて、もう一度、問題に戻ってみます。
もし手元に240万円あったとして、米国株Aを120万円分・英国株Bを120万投資しようと考えているとします。
今年のNISA枠はまだ120万円分残っています。
さて、あなたなら米国株Aか、英国株BのどちらをNISA枠で購入しますか?
- 米国株AをNISAで、英国株Bを非NISAで購入すると…→外国税額控除が受けれなくなる
- 米国株Aを非NISAで、英国株BをNISAで購入すると…→米国株の外国税控除が受けれる
っということで、英国株BをNISAで購入するほうが得になるのです。
NISAで有利という理由で英国株を買うのはやめましょう
少し注意して欲しいのが、NISAで有利だからという理由で英国株を買うことは絶対にやめてくださいね。
今回は米国株Aと英国株Bの両方を買うならどちらをNISA枠にいれるほうが有利か(税制面で)という話なだけです。
NISAで有利になるために英国株を選ぶというのは本末転倒なことです。
1番大切なのが、素晴らしい企業の株式を購入することです。
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ミスターマーケットの本日のノイズでした。
どうも、日米株投資家のミスターマーケットです。
突然ですが、質問です。
もし手元に240万円あったとして、米国株Aを120万円分・英国株Bに120万投資しようと考えているとします。
今年のNISA枠はまだ120万円分残っています。
さて、あなたなら米国株Aか、英国株BのどちらをNISA枠で購入しますか?