ゼネラルエレクトリック(GE)とは?
GE(General Electric Company:ゼネラルエレクトリック)は米国の多国籍コングリマリット企業です。
電球を発明したエジソンが設立しました。ダウ平均株価の構成銘柄のうち、1896年の算出開始以来唯一残存している企業です。
1981年に20世紀最高の経営者とよばれたジャック・ウェルチが経営を握り、「世界で1位か2位になれない事業からは撤退する」方針で事業の選択と集中をすすめ、100四半期連続の売上高増加、さらに世界最高の収益力を誇る企業となります。
リーマンショック前のGEはジャック・ウェルチの後継者ジェフリーイメルトもウェルチ路線を継承し、金融事業を拡大。
大手映画会社「ユニバーサル」を買収するなど娯楽業界も強化し、2007年12月記には過去最高益の純利益222億ドルにも到達します。
ところが、2008年のリーマンショックがGEを直撃。世界的金融危機が発生すると短期金融市場の流動性が枯渇し、GEは資金繰りにも窮することになります。
資金繰りの危機は優先株の発行や増資によってなんとか乗りこえ(バフェットから出資も受ける)、金融事業を縮小し、産業危機やインフラなど工業部門を拡大を大転換をはかります。
しかし、2017年春にリーマンショック後の改革を率いてきたイメルト氏が退任、リーマンショック後の10年もの改革の問題点が表面化し、今に至ります。
(2018年現在の事業です)
配当金
まずはGEから受取配当金推移です。
上のグラフがドル建の配当金推移、下のグラフが円換算後の配当金推移になっています。
投資して早々、リーマンショックが発生し、配当が1/3になる大減配が発生します。
その後、少しずつ増配が続きますが‥最後まで投資当初の配当金に戻ることはありませんでした(;´༎ຶз༎ຶ`)。
株価
続いて、株価です。
株価はリーマンショック時には一時10$以下になります。平均取得株価は32.6$でしたので、1/3になるという大失敗でした(;´༎ຶз༎ຶ`)
株価も10年をかけて少しずつ戻しますが、結局、投資した際の株価に戻ることはありませんでした(;´༎ຶз༎ຶ`)
投資損益
配当・株価を確認しました、次は投資の実際をみていきます。
ミスターマーケットは2017年5月末に売却しましたが、その後も保有していた場合として、直近まで反映させています(配当は反映していません。)
ドル建投資損益の推移
まずはドル建て投資損益の推移です。
上のグラフが金額で、下のグラフが%(パーセント)で米国ドル建ての収益の推移を表しています。青色が配当受取累計、水色が実現損益、黄色が評価損益、赤色が最終損益となっています。
*投資損益推移グラフはバージョンupしました。グラフの作成の仕方はこちらを参考にしてください。
ミスターマーケットの投資した直後からリーマンショックにより奈落の底に落とされます。
▲75%の下落です!
まさに、元祖GE◯郎とも言える不運です。
損益は10年をかけて徐々に回復、2015年後半にプラスに転じます。しかし、イメルト氏の退任で経営の混乱が表面化し、奈落に、再突入していくのでした。
ミスターマーケットはイメルト氏の退任をキッカケに株を売却していますので、配当も含めて損益トントン程度で投資をおえています。
円換算投資損益の推移
次の円換算後です。
円換算後もドル建とほぼ変わりありません。
業績
ざっと業績もみていきましょう。
まずは売上と各利益からです。
さらに、売上の質もみてみましょう。
売上からどれくらい現金を生み出せているかがわかるグラフです。
2014年ごろまでは売上は減少させながらもなんとか営業キャッシュフローを維持させています。
しかし、2015年から現金が稼げない状況に追い込まれていたようです。
続いて1株あたりの指標です。
こちらも2014年までは少しずつ回復しているのですが、2015年から各指標が崩れ始めます。
まとめ
2008年にミスターマーケットが投資したときはGE=世界最強のピッカピカの企業でした。
その企業がリーマンショックという経済危機に見舞われ、10年を経ても事業回復できず、劣化が顕著になっていることは驚きです。
ミスターマーケットの本日のノイズでした。
今回は2017年春まで保有していたゼネラルエレクトリック(GE)の投資をまとめてみます。