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ガソリンスタンドの億万長者ロナルド・リードさんとは?
ロナルド・リードさんはバーモンド州に暮らしていました。彼は地元のデパートやガソリンスタンドの店員などをして生計をたてていたそうです。2014年6月にその生涯を終えましたが、その後に資産を調べたところ、なんと800万ドルもの株券がでてきたそうです。800万ドルとは1ドル120円で計算すると9.7億円になります。
彼の生前はとても倹約家で質素な生活を送っていたそうです。例えば、クルマを駐車する際は、有料駐車場をさけるために、わざわざ遠くに駐車して歩いていたそうです。その一方で、彼は株式投資を手がけていました。そして、800万ドルもの資産を築いたのでした。

ロナルド・リードさんの投資法
では、彼が800万ドルを築いた投資法とはどのような投資法だったのでしょうか。
彼の保有していた銘柄はウェルファーゴ、P&G、コルゲート・パルモリーブ、アメリカンエクスプレス、マコーミック、ジョンソン&ジョンソンといった米国株鉄板銘柄(ミスターマーケットが考える)です。有名で、生活に身近な企業の株式ばかりです。
バフェット銘柄と呼ばれる銘柄もありますし、ミスターマーケットが保有株している銘柄も多く入っています。米国株に足を突っ込んだら誰でも一度は聞いたことのある銘柄ばかりです。そして、買ったら、保有しつづけて、売らずに、配当も再投資にまわすという超長期投資(バイアンドホールド)でした。優良企業を保有し続ける株式投資です。
ロナルド・リードさんから学ぶべきこと
僕たちが耳にする株式のニュースはジェイコム事件などの特定の銘柄で億万長者で人生を変えたとか、30年前のセブンイレブンを購入していればといった「お宝銘柄」ニュースばかりです。また、株式の儲け方といえば「安く買って高く売る」といった短期的で理解しやすい話ばかりです。
そのため、僕たちは無意識に株式等は「そういうもの」という呪縛に縛られてしまう傾向があると思います。人がまだ知らない黄金株を探し求めたり、非常に安い価格で株式を仕入れようとタイミングを計ってしまうのだと思います。
ですが、ロナルド・リードさんの投資法はそのような宝探しをしなくても億万長者になれることを教えてくれているのではないかと思うわけです。普段から自分や家族、友人が利用している身近な企業に投資するだけで十分な資産を蓄えることができるということを彼の例から学ぶことができます。
もちろん、すでにそのような投資法がピッタリとはまる時代は過去のものかも知れません。現在は情報革命時代の真っ只中にあり、人工知能が人間を超えるシンギラリティがたった数年後には起こるともいわれる中でその投資法は古いのかもしれません。
ですが、ミスターマーケットはロナルド・リードさんが生きた20世紀も大きな変化に富んだ時代だったと思います。そして、先が見えなかったのは僕たちと同じだったような気がします。

ミスターマーケットは日本のロナルド・リードさんになりたい
日本にロナルド・リードさんのような投資法で億万長者になった例は知りません。
日本のロナルド・リードさんがいないのは、日経平均(日本株全体)がバブル崩壊後低迷し続けていた影響や、海外への投資が今ほど簡単にできなかったこと、またいたとしてもお金のことがタブーであったことも理由の1つだと思いますが、やはり株式は売買してナンボという呪縛があるからだと思います。
ミスターマーケットは幸か、不幸かはわかりませんが、少し貧しい家庭に生まれました。いわゆる、労働者階級で、両親は今も概ね健康ですが、遺産というものはなく、現在の保有している資産も全て自分が働いて稼いだ給料をコツコツ貯めてつくりあげたものです。
30代半ばになり、資産も少しカタチになってきました。このまま勤労と倹約、そして投資を継続すれば、50代60代にはある程度のカタチになるのではないかと、少し甘い期待もあります。
もし、うまくいけば、日本のロナルド・リードさんになれるかもしれません。そして、なりたいと思います。もし、日本のロナルド・リードさんになれれば、日本でも優良企業を保有し続ける株式投資が成功する実例の1つになれると思います。
さらに、ブログを更新続けているので、より身近なロナルド・リードさんです。
20代半ばからの投資の記録は残っていて、ブログでも公開してます。ミスターマーケットが配当を受け取るたびに記事にしているのも、まだ投資していない人や投資法を迷っているかたに、優良企業を保有し続ける投資法を身近に感じて欲しいからです。
とはいえ、ミスターマーケットも日々迷いながらより良い投資家になろうともがいている一個人投資家です。そして、それほど、期待通りにはモノは進まないとも思います。それでも、よろしければ、今後もお付き合いいただければと思うわけです。

ミスターマーケットのノイズでした。