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バフェットの師匠:グレアムが登場させた架空の人物「ミスターマーケット 」
僕の、ミスターマーケットの名前は、投資本・賢明な投資家に登場する架空の人物「ミスターマーケット」からとっています。
「賢明な投資家」はバフェットの師匠:グレアムの著書です。
「ミスターマーケット」とは感情が起伏が激しい株式市場のこと
グレアム氏は 「ミスターマーケット」を投資家に会社を売買するための値段を提示してくる情緒不安定なパートナーとして描きます。
「ミスターマーケット」の感情は起伏が激しすぎるため、機嫌の良い時にはこの会社には輝かしき未来があるといって、「この会社を買わないか?」と、とてつもなく高い値段をふっかけてきます。
また、機嫌の悪い時には会社は衰退の道しかないとゴミのような値段を提示してきます。
そして、「ミスターマーケット」は投資家が断っても諦めずに、何度も何度も値段を提示してくるのです。
・・・・・
僕たちが参加している株式市場も、強気なときは株価は驚くほど高値になり、弱気なときは恐怖すら覚えるほどの安値になります。
そして、以前に提示した価格を気にすることなく、毎日新しい価格を提示し続けています。
さきほどの「ミスターマーケット」のように。

バフェットは「ミスターマーケット」をさらに厳しく表現しています
バフェットも株主への手紙で以下のように「ミスターマーケット」を登場させています。
企業が安定した財政状況にあったとしても、ミスターマーケットの値付けはきちんと反映しません
…(中略)…
ミスターマーケットはあなたの助けとなることはあっても、あなたを手引きすることはありません。
あなたが役立てることができるのは、彼の知恵ではなく資力なのです。
もし、ある日、彼が目立っておどけた調子で現れたら、彼を無視するのもいいですし、その状況に付け込むのも一案です。
「バフェットからの手紙
第3版 ローレンス・A・カニンガム P166」
このように、バフェット氏は師匠グレアム氏よりも「ミスターマーケット」を厳しく表現しています。
(ミスターマーケットの提示してくる)市場の株価はただの感情であり、株価を売買の目安にすべきではないと断言します。
さらに、株式市場からの情報を「ノイズ」であると表現しています。

「ミスターマーケット」は投資家1人1人でもある
株式市場には人々の株式取引とともに、感情が交錯する場所でもあります。
そう考えれば、「ミスターマーケット」とは株式市場であるとともに、投資家1人1人でもあるかもしれません。
僕たちは株価が高くなると価値のあるものだと思い込み、安くなったら価値の低いものだと思う傾向にあります。

ミスターマーケットは情緒不安定なメンヘラ野郎
僕がブログでの名前を「ミスターマーケット」と名付けたのは、そのような滑稽な自分がいることを忘れないためです。
そして、株式市場のノイズを増幅させるような記事を書かないよう自分を戒めたのです。できるだけ冷静な記事を書けるように。
とはいえ、僕自身は情緒不安定のメンヘラ投資家です。
ですので、みなさんの株式市場からの動揺を増幅させるような記事を書いてしまうこともあると思います。
そんな時は、ミスターマーケットという名前をみてメンヘラ野郎がいることを思い出してください。あぁ、また奴がノイズを発していると笑ってください。

ミスターマーケットのノイズでした。
今回は僕がブログでの名前を「ミスターマーケット 」とした理由を紹介します。