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クラフトハインツ(KHC)とは?
クラフトハインツはアメリカの食品持株会社です。配下にチーズで有名なクラフトフーズグループと、ケッチャプで有名なハインツがあります。
2015年にバフェット率いるバークチャーと投資会社3Gキャピタルが両者の合併を発表、世界第5位の食品メーカが誕生しました。

クラフトハインツ(KHC)の配当金
まずは今回の受取配当金からです。

- 1株あたり配当金は0.625ドル
- 配当利回りはおよそ5.27%(株価46.82ドル・税引前)
- ちなみにKHCの配当月は3月・6月・9月・12月となっています。
次は実際の受取配当金の推移です。

上のグラフがドル建の配当金推移、下のグラフが円換算後の配当金推移になっています。

クラフトハインツ(KHC)の株価
続いて、株価。

クラフトハインツが誕生した2015年からのチャートです。
2017年初めにクラフトハインツは英国ユニリーバに買収を仕掛けますが、その時が株価のピークでした。

クラフトハインツ(KHC)の投資損益
配当・株価をみました。次は実際の投資損益をみてみましょう。

上のグラフが金額で、下のグラフが%(パーセント)、左が米国ドル建て、右が日本円換算後の収益の推移です。
青色が配当受取累計、水色が実現損益、黄色が評価損益、赤色が最終損益となっています。
*投資損益推移グラフはバージョンupしました。グラフの作成の仕方はこちらを参考にしてください。
ミスターマーケットはクラフトハインツは直接購入していません。もとは2010年に旧クラフトフーズ100株を購入したこと始まりです。
その後、クラフトフーズは米国内をクラフトフーズ、米国外をモンデリーズインターナショナルに分割します(33:100で株式が割り当てられた)。
そして、米国内クラフトフーズとハインツが合併して現在のクラフトハインツになったわけです。ハインツはあのバフェットが買収して非上場になっていました。
ちなみに米国外を担当していたモンデリーズインターナショナルは配当金が小さいのが不満で2017年春に売却しています。その売却でクラフトフーズに投資した資金はすべて回収となっています。
なお、合併の際に、モンデリーズインターナショナルが継続企業だったためか知りませんが、SBI証券ではモンデリーズインターナショナルにすべて単価が引き継がれてしまったために、クラフトフーズが取得単価が備忘価格の0.01ドルになってしまいました。その後、クラフトハインツになっても取得単価が0.01ドルが引き継がれています。

クラフトハインツ(KHC)の業績と株主還元
KHCの業績・株主還元もみておきましょう。
ただ、KHCは2015年に合併してから日が間もなく、また、合併後はコスト削減に注力による事業の統廃合費用など特別な数字がおおいため、わかりにくくなっています。ご容赦ください。

2015年にハインツとクラフトフーズが合併した後は、売り上げの拡大よりも、本社従業員のリストラや工場の統廃合など合理化を進めることで利益を高めようとしています。しかし、売上が低迷するなか、なかなか利益が伸びてません。
(そもそも、旧クラフトフーズが事業分割した際に、成熟市場である米国事業を領域としたクラフトフーズの成長は止まったとみて良いのでしょう)
規模の経済で合理化をすすめようと2017年春に英蘭のユニリーバに買収提案をしましたが、ユニリーバ側が拒否したため、流れました。もし合併していたら欧米に拠点を持つ超巨大企業が誕生していました。
食品や日用品は消費者のロイヤルティが高く、新たにシェアをとっていくのは難しい業界です(投資家としてはその変化が乏しいことが嬉しいですよね)。
ですので、規模を拡大しようとすれば買収・合併が有力な選択肢になりあるのでしょう。
直近の配当利回りは5%を越えています。そろそろ水準的には安くなってきたとは思いますが…さてどうなんでしょうか。
ミスターマーケットとしては分割・合併の時にかなり美味しい思いをしたのであとは恩株として配当をもらいながら保有しようと思っています。

ミスターマーケットのノイズでした。
参考リンク→ 「クラフトハインツ(米国)ホームページ」