ブラックロック(BLK)とは?
ブラックロック(BLK)は機関投資家(金融機関・年金基金・財団・公的機関)や個人投資家にむけて、様々な資産運用ツールやサービスを提供している、世界最大の資産運用会社です。
2018年3月末現在、グループ全体の資産運用残高は6.32兆米ドル(約672兆円)にのぼります。
1988年に設立された同社は債券運用に注力し事業を拡大。その後、資産運用業務をサポートするテクノロジープラットフォームAladdinを開発をはじめ、資産運用とリスクマネジメントにイノベーションを起こす礎を築きます。
1995年から株式運用などビジネスの多様化を加速させ、2009年にバークレイズ・グローバル・インベスターズとの経営統合によりインデックス運用iシェアーズETFのビジネスを獲得。現在、iシェアーズはETF市場はシェアNo1となっています。
ブラックロック(BLK)の魅力的なところ
継続的に稼ぐビジネス
ブラックロック(BLK)の魅力的なところは継続的な手数料ビジネスを構築しているところです。
一般的な金融機関の多くは自社でポジションをとり、リスクを背負おうビジネスです。当たれば大きく儲けることができますが、外すと大きく損失がでる構造になっています。
例えば銀行業では預金を集め、自社でリスクを負い、企業に貸出や自社での投資・運用を行いますし、証券業では自社トレーディングが収益の柱になっています。
彼らも顧客からの手数料ビジネスも注力しているのですが、それは販売手数料を主体とした売り切りのビジネスモデルで継続的とはいえません。
一方のブラックロックは機関投資家や個人投資家に投資信託や上場投資信託(ETF)、その他の金融サービスを提供し、資産運用手数料で稼ぎます。
そして、残高手数料を得るビジネスモデルとすることで自社でのポジションやリスクを背負うことを抑制しつつも、安定した収益を手にいれることに成功しているのです。
amazonやGoogleがネットのプラットフォーマーとして活躍している、それのファンド版ですね。
世界最大資産運用会社
ブラックロック(BLK)の次の魅力的なところは世界最大資産運用会社であることです。
世界的に資産報酬コストに対し圧力がかかるなかで規模をもっていない運用会社が淘汰されています。
なぜなら、資産運用会社には従来よりも求められるコストが上昇することが予想されるからです。
国際化が進む中で資産運用会社にはすべての主要なマーケットとのアクセスが求められています。
また規制の強化によってバックオフィス機能の強化や、ブラックロックのAladdinのような情報技術の開発運用も必須です。
これらは資産運用業の大きな負担となり小さい資産運用会社の乱立を防ぐ高い参入障壁になってくれます。
さらに、今後の投資運用商品を選ぶ際には資産運用会社自身が大切になってくることが予想されます。
なぜなら、コスト重視のもとに販売手数料に頼る販売会社は苦境に立たされているからです。
さらにこの傾向が進むことで販売会社の役割や影響は低下し、販売会社のゴリ押し営業による投資運用商品の販売は小さくなっていくでしょう。
結果として、資産運用会社とその顧客である資産運用者との距離が近くなり、顧客との接点を構築できる規模が必要になってきます。商品を選ぶ際には資産運用会社自身の「ブランド」も重視されるようになってくるでしょう。
成長が続くETF市場
ブラックロック(BLK)の最後の魅力的なところは成長が続くETFです。
ミスターマーケットは主に個別株投資を行っていますが、現代の投資の潮流はインデックス投資、そしてETF(上場投資信託)です。下のグラフにあるように、世界のインデックス投資市場は年々拡大が予想されています。
最後に
さて、この投資はうまくいこうでしょうか。
ブラックロックへの投資を検討したのは2017年夏でした。それから株価はどんどん上昇し、今回投資に踏み切りました。
遅きに失した感もありますが、ゆっくりと成果を待ってみようと思います。
ミスターマーケットのノイズでした。
どうも、日米株投資家のミスターマーケットです。
今回は3月に新規投資したブラックロック(BLK)について紹介したいと思います。