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ダナハー(DHR)とは?
ダナハー(DHR)は検査用試薬、消耗品、歯科用インプラントなどを手掛ける医療機器メーカー。積極的なM&Aで拡大してきた。
発祥は不動産業であったが製造業へ転身、さらにヘルスケアへの進出を果たす。ダナハーはM&Aをした会社を独自のカイゼンを行い再建を果たすことを得意とします。
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DHRは子会社を評価するための8つの基準(KPI)を持っています。数百の会社を束ねる基準です。投資や仕事に使えそうなので紹介しますね。
株主に対するKPI
- 中核事業の成長
- 営業利益の拡大
- 運転資本利益
- 投下資本利益
顧客に対するKPI
- デリバリー(納期)
- 外部品質
社員に対するKPI
- 社内補充率(プロパー管理職)
- 定着率
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ところで、DHRを一躍有名にしたのが、2019年はじめのGEヘルスケア部門の一部を買収したニュースです。
買収するのは、GEヘルスケア部門のうち、バイオ医療の開発・検査機器などの事業。214億ドルで買収を完了します(GEヘルスケアのうち売上170億ドルを誇る医療機器部門はGEに残る)。
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ダナハー(DHR)業績と株主還元
ざっと業績と株主還元からみていきましょう。
- 2011年 ヘルスケアのベックマン・コールターを買収(68億ドル)
- 2015年 水処理のポールを買収(136億ドル)
- 2016年 工業機械分野をスピンオフ→フォーティブ(FTV)
- 2019年 GEのバイオ医薬の検査機器事業買収(214億ドル)
DHRの主力事業は産業機械でしたが、前CEOのカルプ氏が医療分野への進出を強め、バイオ試薬や歯科医療企業を買収してきました。
カルプ氏はCEOを務めた2000年から2014年までに売上高を5倍に伸ばした実績を持ちます。
なお、近年売上がストンと落ちているのは、2015年に産業市場向けの事業をフォーティブコーポレーションとし、会社分割を行なっている影響です。
![DHR キャッシュフロー](https://mrmarket-japan.com/wp-content/uploads/2021/02/38774ee39930b8bad55fca89437cb6d3.jpg)
![DHR 売上・1株利益 四半期推移](https://mrmarket-japan.com/wp-content/uploads/2021/05/6624b7f9f31bdbfa8fe24fc16a02f418.jpg)
![](https://mrmarket-japan.com/wp-content/uploads/2018/05/sp0_4ew6_400x400.png)
ダナハー(DHR)株価と投資金額
まずは、株価と投資金額から。
上が株価(ドル)と投資金額、下が株価(円換算)の為替です。
ダナハー(DHR)への新規投資は相場が混乱していた2018年の末でした。しばらくしてGEのヘルスケア事業を買収するとのニュースがあり株価が一気に上昇しました。ラッキーでした。
そして、追加投資はコロナショックで相場全体がパニックに陥っていたとき。ヘルスケアセクターだったのでコロナの影響は限定的でチャンスと思いました。
ラッキーなことに、その直後の3月20日にDHRの関連企業セファイドCepheid社がコロナ検査の試薬をアメリカ食品医薬品局(FDA)から許可を取得。コロナ前の高値を更新してくれました。
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ダナハー(DHR)配当金
直近の受取配当金です。
- 1株あたり配当金は0.21ドル
- 配当利回りはおよそ0.26%(株価305.62・税引前)
- 配当月は1月・4月・7月・10月
次に受取配当金の推移です。
DHRからは10回目の配当金です。事業で創出されたキャッシュは得意のM&Aに使われています。自社株買いもほとんどしていません。
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ダナハー(DHR)投資損益
株価・配当を確認しました、次は投資損益推移をみていきます。
ドル建の投資損益です。
上のグラフが金額で、下のグラフが%(パーセント)、青が累積配当受取金額、緑が売買損益、ピンクが評価損益、赤線がトータルリターンとなっています。
そして、円換算後の投資損益です。
![DHR 投資損益¥%グラフ](https://mrmarket-japan.com/wp-content/uploads/2021/05/5fe0768316f00992e674cc1ee375e8b8-1.jpg)
DHRの投資はラッキーの連発です。新規投資した時はGEヘルスケアの買収で株価が上がりましたし、追加投資はコロナショックでうまく拾えました。
あとは保有し続けるだけですね。
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ミスターマーケットのノイズでした。