どうも、ミスターマーケット(@mrmarket_japan)です。
今回は2018年1月22日に発売されたコカコーラの新製品「コカコーラピーチ」から僕が「同じ商品を提供し続ける企業」に投資する理由を紹介しようと思います!
Contents
ミスターマーケットはずっと同じ商品を提供し続ける企業が大好きです!
ミスターマーケットはこれまでいろいろな企業に投資してきましたが、最も投資したくなる企業の特徴の1つが「同じ商品を提供し続ける企業」です。
例えば、ミスターマーケットが実際に投資している企業で言えば、今回のタイトルにもあるコカコーラ社の「コカコーラ」は1886年から130年以上も提供されていますし、クラフトハインツの「トマトケチャップ」は、なんと1876年から140年以上も提供され続けています!
ちなみに、同じような時代に何が起きていたかというと、世界では1880年にトーマスエジソンが白熱電球を開発していますし(のちのGEにつながります)、日本では1876年に西郷隆盛が西南戦争を起こしています。これだけみても、いかにコカコーラやクラフトハインツが長期間にわたって同じ商品を提供し続けてきたのかがわかります。
同じ商品を提供し続ける企業が魅力的な理由とは?
では、なぜ、ミスターマーケットが同じ商品を提供し続ける企業を好むのでしょうか。どのような魅力があるのでしょうか。
それは同じ商品を提供し続ける企業は設備投資や研究開発費が最小限で良いからです。
例えば、コカコーラ社は「コカコーラ」の製造工場を立てれば、あとは完全に設備がダメになるまで「コカコーラ」を作り続けることができます。つまり、同じ商品を提供し続ける企業というのは、完全に設備がダメになって初めて工場を建て変えればいいのです。
一方で、同じ商品を作り続けることができない企業は、設備を使い果たす前に、莫大な設備投資を行わなければいけません。例えば、半導体業界は、競合他社に遅れをとらないためだけに、生産設備を絶えず新たなものに更新しつづけ、新たな商品を提供しなければいけないのです。でなければ、たちまち競争からの脱落が待っているのです。
さらに、同じ商品を作り続けることができない企業は競合他社に負けないために研究開発費もドンドン注ぎ込まなければいけません。大きく儲けたとしても、次の競争のためにマネーを投資しなければならないため、株主の還元は少ないものになってしまいます。
ピーチ味を加えるだけで新製品になるコカコーラの優位性
炭酸飲料は大きな変化が起こる製品ではなく、「コカコーラ」のブランドはライバルの炭酸飲料に対して絶対的な競争優位性を確立しています。ですので、100年以上も同じ商品を提供し続けることができたのです。
とはいえ、社会の変化が激しいなかで消費者は新鮮さを求めるため、さすがのコカコーラ社も新商品を出すときがあります。
ここで、タイトルにある「コカコーラピーチ」が登場するわけです。「コカコーラピーチ」をつくるために、いろいろな社員のみなさんが消費者に好まれる味を必死で探しもとめ、苦労されたと思います。おつかれさまです。
で・す・が、コカコーラの新商品なんてそんな小手先新製品でいいわけです(再度、コカコーラピーチを開発したみなさんごめんなさい)。既存のコカコーラにピーチ味を加えるだけで、待望の新製品として消費者から歓迎されるのです。そして、きっと設備も大幅な変更はないでしょう。
そして、消費者に飽きられたら「サッ」と消えていき…、また新たに同じような少し変更を加えた新製品だせばいいのです。そして、元祖コカコーラは売れ続けるというおいしいビジネスです。
逆に、大きな変化がある業界ではそうはいきません。例えば、自動車業界です。これまでもガソリン車からハイブリット車へと大きく進化して、今後はEV化や自動運転化への変化を求められています。絶えず、技術の進化が求められ、研究開発費も莫大なものがあります。
もちろん、車種のモデルチェンジするだけでも、投資した機械設備や金型を更新する必要に迫られ、莫大な費用が発生してしまいます。そして、人気がなくなったら、「コカコーラ」のように少し変化を加えるといった小手先ではなく、再度莫大な費用をかけて新モデルを開発量産しなければいけないのです。
まとめ
ミスターマーケットが「同じ商品を提供し続ける企業」に投資する理由は、設備投資や研究開発費が最小限ですむために資金を株主に還元することができるからです。
半導体や自動車など変化が注目を浴びる企業には、どうしても目がいってしまいます。しかし、実際に儲かる投資先というのは、変化のないところだったりするかもしれませんよ。
ミスターマーケットの本日のノイズでした。
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