【BLK投資家動向調査】将来の経済状況に対して悲観的な日本人は71%!

どうも

ミスターマーケットです。

iショアーズブランドのETFで有名なブラックロックが投資動向調査を発表していました。世界的企業ブラックロックらしく、世界18カ国地域・世界2.8万人・日本1000人の大規模国際調査ということで早速確認してみました。今日はそんな内容です。

BLK投資投資家動向調査

BLK投資家動向調査の内容は？

ミスターマーケットが興味を持ったのは以下のとおりです。

• 将来の経済状況に対して悲観的な比率-世界43%:日本71%
• 現金の保有比率-世界59%:日本75%
• 過去１年に預貯金を投資に回すことを検討比率-米国45%:日本58%
• 自分の将来の経済状況を管理できている比率-世界46%:26%
• マイナス金利が与える影響(ポジディブ)-米国45%:日本12%
• 退職後の収入に責任があるのは-国19%:自分自身79%:雇用主7%
• FA利用目的-退職後の資産形成-世界40%:日本16%
• 週1回以上投資状況をみている人-米国24%:日本36%

将来の経済状況に対して悲観的な比率-世界43%:日本71%

７割以上の日本人が将来の自身の経済状況に対して悲観的で、グローバルとの差は28%と大きな差がありました。

この類の調査結果ででる日本人の悲観思考。災害が多い島国に生まれた日本人の特有のものなのか、ピークを過ぎた成熟国としての傾向なのかわかりませんが、少しつらい現実です。その悲観論が勤勉な国民性を生んだのかもしれないのですが…。

現金の保有比率-世界59%:日本75%

現金保有比率の世界59%日本75%で差は16%です。この差はもう少し大きいと思っていました。さらに意外なのですが、株式割合が世界8%と日本8%と同じこと。日本人も意外と投資をしているのか？

過去１年に預貯金を投資に回すことを検討比率-米国45%:日本58%

すでに投資しているから改めて検討しない米国人と、投資をなかなか始められずに検討ばかりしている日本人？

自分の将来の経済状況を管理できている比率-世界46%:26%

この質問項目はさすがブラックロック社ですね。「経済状況を管理できているか、できていないか」ということは「金を持っているか、持っていないか」よりも大事な項目だと思います。

その大事な項目でできていると答えた日本人は４人に１人。あなたはできていますか？

マイナス金利が与える影響(ポジディブ)-米国45%:日本12%

マイナス金利政策を行っていない米国が45%でマイナス金利政策を行っている日本が12%。なんか笑えます。

さて、日本ではマイナス金利政策に批判的な人は多いですが、「あなたがマイナス金利政策で被った被害はなんですか？」と問われた場合は答えられるのかな気になります。

退職後の収入に責任があるのは-国19%:自分自身79%:雇用主7%

素晴らしく真面目な回答です。なかなか投資できない、マイナス金利政策がひどいと答えながらも、責任があるのは自分自身という回答は泣けます…。

正直、ミスターマーケットは金融教育を全くしていない国に責任があると思っています。読み書きそろばんの「そろばん」は算数ではなくて、「金の管理」だと思います。

FA利用目的-退職後の資産形成-世界40%:日本16%

FAとはファイナンシャルアドバイザーです。そしてこのなかには銀行など金融機関の営業員も含まれます。

FAの利用目的として退職後の資産形成は世界40%に対して、日本16%。一方で、投資配分の見直しは世界27%に対して、日本は39%。

これって、日本人が完全にその場その場で金融商品を売りつけられている姿が目に浮かぶのはMr.マーケットだけでしょうか…。

週1回以上投資状況をみている人-米国24%:日本36%

これも意外な結果でした。週１回以上投資状況をみている人は米国24%に比べて、日本は36%との結果は意外な結果でした。米国では株式は長期の資産形成に行うためという意識が高く、日本ではギャンブルの域を脱していないということでしょうか。それとも、株式をすることがより広く浸透している米国と、一部の意識の高い人だけがしている日本の違いでしょうか…。

最後に

ミスターマーケットは投資経験者だからかもしれませんが、「将来の経済状況に対して悲観的ならば早く投資をすべきなのでは？」と思ってしまいました。

BLK投資投資家動向調査

ミスターマーケットの本日のノイズでした。