*2017/11/4初投稿。2018/5/7リライト記事です。

Contents
保険の基本の考え方
まずは、ミスターマーケットの保険の考え方から紹介します。
先に結論をいいますと

「保険は基本的には不要」です。
なぜそう思うか、順をおって説明します。
保険は「もしも」のために金融商品
ミスターマーケットは「保険は基本的には不要」と考えますが、それでも、保険にはメリットはあります。

それは「もしも」のためです。
例えば、家族を1人で支えている人が亡くなったときのため、または、クルマで事故り、相手に大きな損失を与えてしまったときのためです。
路頭に迷う家族ために、事故の被害者のために、大きな資金が必要となります。
しかし、一個人がすぐに用意することはなかなか難しいものです。
その時のために保険はあります。そのような「万が一」のために、保険は利用するものです。

しかし、保険では損をすると考えよう
保険は「万が一」のために利用する価値がありますから、私たちはコストを払ってでも利用しようと思います。
逆に提供する保険会社は利益を上乗せして販売しようとするわけです。
ですので、例えば、加入者が1000人、年間に亡くなる可能性が1%で、死亡保険金が1億だとします。
その場合、死亡保険金を賄うための原価は、1人あたりの年間保険料は10万円(月8333円ほど)になります。
ですが、保険会社は原価に利益を上乗せして販売しようとします。
例えば、月12,000円程度で売ります。個人で1億をすぐに用意するのは無理ですので、合理的には損をするとしても入らざるおえないのです。

たまに、保険で「利益」を得れると思いこんでいる人がいますが、それは間違いです。
特に、以前は運用環境が良かったため、保険契約者から預かった保険金を運用によって増加させ、あたかも利益がでているようにみせかけることはできました。
しかし、ゼロ金利時代には通用しなくなりました。
保険はよくわからなくて複雑

そして、注意しなければいけないのが「保険」は非常に難しいということです。
基本の契約にいろいろなオプション(特約)をつけることで全くわけのわからない商品が販売されています。
例えば、万が一亡くなったときに家族の備えとする生命保険に、貯蓄機能をプラスする保険があります。
亡くなったら1億、65歳まで存命だったら1000万円という風に。なにか、生きてたらお祝い金、嬉しいなと感じますが、ただ1000万円の貯蓄機能を付けただけです。
その1000万円分の保険料は確実に高くなっています。
そして、あなたが支払保険料のいくらが万が一の時のための保険料で、いくらが1000万円分の保険料かわからないのです。
万が一の1億の対価がわからなくなることで正常な判断ができなくなるのです。
携帯が複雑な料金体系で一律の価格比較ができないことが携帯料金の高止まりの1つの要因として、問題になっていますが、保険のほうがその数万倍複雑になっており、おそらく販売員もよくわかっていません。
ちなみに、農協で販売されている火災保険(建物更生)には貯蓄機能が付加されています。火災保険に貯蓄機能をつけるってちょっとわけわからないですよね笑

早く資金をためて保険から解放されよう
保険は「もしもの備えのため」には有効です。そのためには「コスト」を払ってでも加入すべきだと思います。
しかし、実際には複雑に設計されていて、よくわからなくなっているものが多く、騙されやすい商品になっています。
では、消費者はどうしたらいいのかということですが、ミスターマーケットが考える解決策は極力、保険に頼らない状態を早くつくることです。

簡単に言うと、自分の資産で「もしもの備え」をできるようにすることです。
自動車保険でいえば、他に対する賠償金を用意するのは難しいですが、もしも事故ったときにクルマを買い換えるだけの資産を持てば、車両保険はいらなくなります。
それだけで1つ保険に頼らない状態に近づけます。
また、もしも事故ったときに自分の手に負えないような高価なクルマではなく、手に負える安いクルマにダウンサイドすることも大切です。
備えが必要な高価なものは所有しないことです。

しかし、実は保険にもスーパーメリットがある
ここまでが前置きです。ブログ史上最も長い前置きになりました(2000文字!)。
さて、保険は「もしも」のためには有効だけど、「コスト」もかかり、騙されやすい商品だから最小限にしよう。という話でしたが、実は保険にはスーパーメリットがあります。
それは税金の計算において、支払保険料が所得控除として認められるメリットです。
所得控除という仕組み
政府は国民一人ひとりの面倒は見きれないので自分でできる範囲は自分でやってねという自助の精神を後押しするために、国民が「もしもの備え」のために入る保険に対して所得控除という制度を設けています。
私たちが支払っている所得税は、稼ぎ(=所得)に対して課税が行われています。
保険の所得控除とは、一定の条件を満たす保険の保険料を必要経費として、あなたの所得から差し引くことを認めているわけです。
所得控除の素晴らしい点は政策ですので、経済原則とは離れており、リスクとリターンの関係が無視されているところです。

お金を貯めるだけで年末調整還付金が増える
そして、ここで注目したのが、名目は「もしものための備え」だけれども、実質はお金を貯めることができる保険商品があるということです。
例えば、いつでも解約できて、いつでも元本が保証されて、保険料が一般生命保険料控除の適用になる保険があるのです。
生活防衛資金の貯蔵庫として保険を有効活用
もちろん、国も所得控除を認めるわけで、所得控除を認める保険には一定の条件を設定しています。
ですので、銀行預金のようにATMで出し入れはできません。
銀行預金のようには自由には出し入れできないけど、資金を貯めるだけで所得控除を受けれる保険商品。
これを何か有効活用できないか‥ということで、ミスターマーケットはそのような保険を生活防衛資金の貯蔵庫として活用することに至ったわけです。
生活防衛資金とは普段の生活でなにかあったときに備える資金です。金額は家族構成など各人によりますが、月収の2ヶ月もあれば十分だと思います。
もちろん、お金に色をつけることはできませんから、生活防衛資金と言いつつ、株価大暴落のときには安くなった株式購入資金としても活用しようと思っています。
具体的な商品の選び方

さて、そろそろ読み飽きてきましたよね。
「で、わかったから、具体的な商品は?」ってのがここまで読んでいただいている方の思いだと思います。
文字数が多くなっていますので、具体的な商品は下のリンクに用意しました。ご査収ください。
契約時に注意したい、ちょっと得するかもしれないこと
ここで、保険契約時に注意したい、ちょっと得するかもしれないことを紹介します。
クレジット払いが可能か確認

まずは保険料がクレジットカード払いが可能がどうか確認しましょう。
保険はかなりの金額になりますのでクレジットカードで支払が可能であれば、かなりのポイントをゲットできるはずです。
ちなみに、明治安田生命の「じぶんの積立」はクレジットカード払いは不可能です( ´Д`)
年払が可能か確認

次は、保険料の年払が可能か確認しましょう。年払いを行った場合、多くの保険で保険料が割引があります。
例えば、自動車保険も月払いよりも年払いのほうが特になったりもしますので、(運用するくらいの)資金に余裕がある場合は年払いを選択すべきです。
ちなみに、ミスターマーケットが加入している農協の個人年金保険であるライフロードは年払い可能です。明治安田生命の「じぶんの積立」は年払いも不可能です( ´Д`)
契約後に注意してほしいこと
そして、最後に注意して欲しいことがあります。
必ず年末調整には保険料払込証明書を提出すること

必ず年末調整には保険料払込証明書を会社なり税務署に提出するようにしましょう。
保険は所得控除がなければ損をする商品ですので、提出しなければ損ですよ!
もし、紛失してしまった場合は、電話でもいいので保険会社に再発行をお願いしてください。すぐに再発行してくれると思います。
まとめ:早く資金を貯めて保険で損をする立場から得をする立場になろう!
今回の記事はどうだったでしょうか。
まずは保険は「もしもの備え」のために「コスト」を支払っている損する商品だということが1番大切です。
ですので、できる限り、保険に頼らない生活をするために、早く資金をため、自分に手の負えない所有は極力控えましょう。
そして、保険の契約する際は、目的をしっかり定めることが大切です(ミスターマーケットは保険は保険料控除が目的です)。
料金が発生する他の機能(特約)は付けないようにしましょう。
ミスターマーケットの本日のノイズでした。
関連記事です。
どうも、日米株投資家のミスターマーケットです。
今回はミスターマーケットが考える保険への基本的考え方を紹介します。
ミスターマーケットは個人投資家ですので、少し偏った意見かもしれませんが、生命保険の検討する際に、こんな意見もあるよって程度に頭の片隅にいれてもいいかもしれませんよ。