【光あれば影あり】配当の3つのデメリット

ども、ミスターマーケット(@mrmarket_japan)です。

 

前回は配当のメリットについて記事を書きました。

 

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もう、「配当は正義!」って感じでしたが、光あれば影あり。今回はその影の部分をフォーカスしたいと思います。

 

配当の3つのデメリット

ミスターマーケットが考える配当のデメリットは次の3つです。

 

  1. 税金コストが発生する
  2. 複利効果が低下する
  3. 使い道を決める必要がある

 

ミスターマーケット
それではそれぞれを説明していきます。
*注意*
ミスターマーケットは配当が大好きです。かなり配当に対して好意的な文章になっているとは思いますが、ご配慮のほどよろしくお願いします。

 

配当のデメリット1:税金コストが発生する

最初の配当のデメリットは税金コストが発生することです。

 

配当の敵、配当投資家の最大の敵は税金です。

 

投資家が配当を嫌う理由はほぼこの税金です。配当が悪いわけではないのです。税金が悪いのです。政府は長期投資を促すとかいってますが、あんなのなんちゃってパフォーマンスですよ。

 

それなら配当に税金をかけるのをやめなさい!!!

 

ふぅ。言いたいこと言ったら落ち着きました。さぁ、冷静にいきましょう。

 

一般的には配当には20%の税金が発生します。例えば、年間10,000円の配当には2,000円(配当金10,000*税率20%)の税金がかかってきます。手元に残るのは8,000円(配当金10,000円-税金2000円)だけです。これが配当の最大のデメリットです。

 

一方で、売買益の場合は売却するときまで課税を先延ばしすることができます。なぜかと言うと、株式投資の税金は利益に対して税金が発生するからです。含み益がどれほど発生しようが、売却して利益を確定するまでは課税をされることがありません。

 

いやいや、結局、最終的には課税が発生するので同じでしょうと思うかもしれませんが、そうでもありません。

 

最終的には日本の税金は年間所得で計算されます。ですので、退職して給料所得がなくなれば、売却益がでたとしても限りなく税金を抑えることができます(確定申告が必要になります)。売却益は退職後まで売却を待つことができれば、課税を先延ばし、節税して最大限の利益を受け取ることも可能なのです。

 

ミスターマーケット
配当の最大のデメリットは税金!配当が悪いわけではないんだ!ほんとうに悪いのは税金なんだ!

配当のデメリット2:複利効果が低下する

次の配当のデメリットは複利効果が低下することです。みなさんには釈迦に説法だとは思いますが、複利効果とは投資によって得た利益をさらに投資することによって雪だるまのよう加速度的に資産が増えることをいいます。

 

配当はその複利効果を低下させてしまいます。なぜなら、配当がなければその資金は企業の成長に使われていたはずだからです。

 

配当によって資金がなくなることで企業は新たな投資をやめてしまうかもしれませんし、新たに資金を調達しようとすれば資金調達コストが発生してしまいます。特に事業が大きく拡大局面にある企業に投資している場合は大きなロスになります。

 

投資家にとっても不利です。もし、配当を受け取った投資家が同じ企業に再投資をしても、企業が配当として投資家に資金を渡したところで税金として20%を持っていかれるため、80%の資金しかまわせないからです。

 

ミスターマーケット
配当は見方を変えれば、株式の強制的な売却としてとらえることもできます。本当は将来受け取るはずだった利益を、強制的にいま受け取るハメになり、さらに税金も払うことになるのです。

 

配当のデメリット3: 使い道を決める必要がある

最後の配当のデメリットは使い道を決める必要があることです。そう、貰ったお金をなにに使うか迷わなければいけないという贅沢な悩みです。

 

例えば、資産形成層であれば、基本的に毎月、キャッシュフローはプラスを維持していると思います。そんなときに投資した資金を配当金として戻されても、再度、投資先を見つけなければいけないだけです。

 

もちろん、配当をだした企業に再投資するのもいいですが、であるなら、さきほど指摘したように、そもそも配当がないほうがいいわけです。

 

配当というのは経営陣が自分が有望な投資先を見つけれなかった、と考えることもできます。一流の経営者が投資先を見つけれないのに、あなたに見つけることができるでしょうか…?

 

新規の投資先が必ずしも良い会社とは言えないし、かといって税金を取られて同じ会社に投資するのも悔しいものです。

 

ミスターマーケット
もちろん、ミスターマーケットとしては投資したい企業がいくつもありますので、そんなデメリットならどれだけでも来い!って感じですが。。。

配当のデメリットまとめ

それではミスターマーケットが考える配当のデメリットまとめです。

 

まずはじめの配当のデメリットは税金が発生することです。配当には税金が発生するため、企業が100の配当をだしたとしても、投資家には80しか受け取ることができません。非常に悔しいことです。

 

2つめの配当のデメリットは複利効果が低下することです。受け取ると嬉しい配当金ですが、配当として社外流出しなければ、企業が新たな投資に使えていた資金です。もしかしたら、長い目でみたら大きくパフォーマンスを低下させているかもしれません。

 

そして、最後の配当のデメリットは配当の使い道を決めなければいけないことです。投資の決断は希望と不安が葛藤する大きなエネルギーが必要なことです。配当があるゆえに必要以上のエネルギーを使わなければいけないのは悲しいことです。

 

ミスターマーケットが考えた配当のデメリットはどうでしたか?配当LOVEなわりにはけっこう厳しく書いてしまいました。

 

基本的には配当大好きですが、近視眼的に配当を追うのではなく、デメリットも考えて投資していきたいと思います。

 

ミスターマーケットの本日のノイズでした。

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2 件のコメント

  • お世話になっております。

    配当は二重課税だと考えています。
    配当の原資は企業の利益から出ますが、企業の利益には当然課税されています。
    そして、また配当にも課税されます。
    本来であればおかしい税設計です。

    無税にしろとまでは言いませんが、せめて10%に戻して欲しいですよね。

    • いつもお世話になっています。

      本当に税金は安いほうが嬉しいですね。

      目指せ10%ですが、財務省の傲慢ぶりを
      考えると難しいでしょうね。

      現在、内部留保税なるなんちゃって税金が
      提案されていますが、で、あるなら、
      法人税率はそのままで配当に支払った金額は
      費用として税金を計算するって感じでもいいと思います。

      企業としては社外に現金を流出させる
      圧力が生まれるわけですから、
      ムダな内部留保はなくなる仕組みです。

      今後ともよろしくお願いします。

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    どうも!ミスターマーケットです。 Mr.マーケットは30代半ばの普通の会社員です。20歳から株式投資をはじめ、現在は日本株と米国株で配当を中心に長期投資を行なっています。よろしくお願いします。