どうも、ミスターマーケット(@mrmarket_japan)です。
今回は新しい投資先として注目を浴びているソーシャルレンディングの話です。
ミスマにとって「ソーシャルレンディングが投資対象にならない理由」を紹介したいと思います。
<今回の記事は、現在のミスマの知識をもとになぜソーシャルレンディングが投資対象にならないかという思いを書いただけの記事です。ソーシャルレンディングの事実とは異なる誤解などもあるかもしれませんが、その誤解が世間一般(または、ミスマ)からみたソーシャルレンディングだ、ということでご容赦ください。もしその誤解が解ければ、ミスマもソーシャルレンディングがすごい価値のあるものと思い投資を始めるかもしれません。今回の記事はいつも以上のノイズ垂れ流し記事だと思ってください>
Contents
ソーシャルレンディングとは?
*ここは本記事の本題ではないため、さらさらっと読んでいただいてOKです。
ソーシャルレンディングとは「お金を借りたい人」と「お金を貸したい人」とを「ネット=ソーシャル」上で結びつける融資のカタチのことです。
従来は「借りたい人」と「貸したい人」を結びつける役割は銀行が間に入ることで担っていました。
従来との違いは「お金を貸したい人」がお金を借りた人の返済できなくなるリスクを負担すること
ソーシャルレンディングと従来の銀行仲介との違いは、「お金を貸したい人」がお金を借りた人の返済できなくなるリスクを負担することです。
従来の銀行が間に入る場合は、まず銀行が「貸したい人」から預金というカタチでお金を借り、その資金を銀行が「借りたい人」へ貸すカタチでした。
ですので、お金を借りた人が返済できなくなるリスクは銀行が引き受けているため、借りた人がトンズラしても、預金が「貸したい人」に戻らないことはありませんでした(銀行が破綻しない限り・関連キーワード「ペイオフ」)。
しかし、ソーシャルレンディングでは仲介者(主にネット企業)は「借りたい人」と「貸したい人」を結びつけるサービスだけを提供します。
あくまでも「借りたい人」へお金を貸すのは「貸したい人」であるため、借りた人が返済できなくなるリスクは「貸したい人」が負担することになっています。
ソーシャルレンディングが投資対象にならない理由
ここからが本題です。
ミスターマーケットがソーシャルレンディングが投資対象にならない理由をズバリいいますと、「お金を借りたい人」がかなりの不良先であることが想像できるからです。
ソーシャルレンディングは金利が高すぎる
ソーシャルレンディングの金利は5%など驚きの高金利であることが一般的です。
これがソーシャルレンディングの魅力でもあるのですが、ミスターマーケットからみて、この金利は高すぎだと思うのです。
ソーシャルレンディンクの金利が高すぎとわかるのが下↓の記事です(2018年2月16日日経記事)。

記事では日本経済が金余りの状態であること、そして日本銀行の金融緩和策の影響で銀行の貸出金利の低下が続いてることがふれられています。
見出しにあるとおり、銀行融資の6割が0%台とのことです。通常の貸出金利とはこの程度のものなのです。
このような超超低金利のなかで、もし、ミスターマーケットが「お金を借りたい人」だったら、絶対に高金利のソーシャルレンディングでなく、低金利の銀行で借りると思います。
みなさんも、わざわざ5%の金利で借りるよりも、低利で借りたいですよね?
(ちなみに、ソーシャルレンディング会社は金利に自社の儲けをプラスして貸出を行っているはずです)
銀行は小さい会社には貸してくれないのでは・・・?
銀行は小さい企業には貸してくれないんじゃ?と思う方もいますが、現在は異常な金余りの状態のため、銀行はお金が余って余ってしょうがありません。
とりあえず、貸付できる先には喜んで貸出する状態です。
それでも信用力が足りない場合や担保が足りない場合、銀行は公的な保証制度を活用することで融資をします。
下↓の画像は東京信用保証組合(公的な組織です)の制度融資の案内文です。

東京都の小口零細企業向けの融資制度です。
従来から国や地方公共団体は中小零細企業のために融資制度を設けており、パパママショップであっても、まともな経営をしていれば融資を受けれるようになっています。そして、1番高い金利の7年超でも2.5%と圧倒的に少なくなっています。
先ほどの例の零細企業向けの制度融資のほかにも、創業支援の制度融資制度などいろいろなもありますので、「小さいから…」「創業まもないから…」といった安易な理由で金融機関からお金を借りれないというのは想定しずらいのです。

といことは、ソーシャルレンディングでお金を借りようとする企業はかなりの不良先…
ですので、ミスターマーケットからみるとソーシャルレンディングを使ってお金を借りようとする企業はかなりの不良先であることを想像してしまいます。
言葉を換えれば、ソーシャルレンディングで大きなコストを支払わなければお金を借りれない企業なのです。
そして、ソーシャルレンディングを実際に行っている人のブログをみていると、返済の遅延なども発生もあるようです。
現在2018年の日本経済は景気がほどほどに良い状態です。そのなかで返済ができない企業というのは、かなりシンドイ企業だと思っていいと思います。もし、不景気になったときにそのような企業が生き残れるかというと・・・、僕は否定的です。
ソーシャルレンディングで投資するということはそのような企業にお金を貸しているということを頭にいれるべきだと思います(そのような主体にお金を貸しているということがわかっているならソーシャルレンディングに投資してもいいと思います!)。

ソーシャルレンディングの有効性とは?
ちなみに、ミスターマーケットはソーシャルレンディング自体を否定しているわけではありません。
例えば、経済的基盤が整っていない新興国の社会などでは、「お金を貸したい人」と「お金を借りたい人」を結びつけるサービス(主体)がないため、ソーシャルレンディングが非常に有効な役割を担う可能性はあると思います。
また、amazonなどネット流通業が購入歴や支払歴の実績から金融サービスを提供しだすこともあると思います。このようなサービスは金融業に新しい風を吹かせる創造的破壊となり、利用者にとっても利便性があがるものでしょう。
ただ、経済的基盤が整っている今の日本において、単純な「借りたい人」と「貸したい人」を結びつけるだけのソーシャルレンディングが必要かと思えば疑問に思うわけです。まともな企業なら普通に金融機関で借りるだろうことが想像できるからです。

みなさんはどう思いますか?
ミスターマーケットの本日のノイズでした。
短期での運転資金が必要であれば借入の枠だけを設定しておいて、そのなかで自由にお金の出し入れをできる融資形態もありますので、わざわざソーシャルレンディングという手間とコストがかかるものは使いたくないはずです。