*2017/10/14初投稿。2018/5/13リライト記事です。
米国株の配当が魅力な3つの理由
米国株の配当は
1.「高い配当水準」
2.「数十年も続く連続増配」
3.「3ヶ月に1回の配当頻度」
が魅力的です!
ミスターマーケットの米国株投資歴は10年以上になりますが、米国株の魅力の1つに配当金があると思っています。
もちろん、日本株でも配当金はあります。
そして、最近は日本株も株主還元の充実してきています。
とはいえ、それでも米国株の配当金はまだまだ魅力的です!
なぜなら、米国株の配当は、高い配当水準に加えて、何十年にも続く連続増配や3ヶ月に1度という高頻度の配当があるからです。
- 高い配当水準
- 数十年も続く連続増配
- 3ヶ月に1回の配当頻度
それぞれを説明していきます。
米国株配当の魅力1:高い配当水準
まず最初の米国株の配当の魅力は高い配当水準です。
米国株は高い配当水準を誇ります。
それは株主還元意識が高くその象徴として投資家が配当を重視しているためだからです。
日米の配当水準を似たような企業を配当利回りで比較してみましょう。
(株価データはSBI証券18/5/12。日本株:予想配当利、米国株配当利回りより)。
配当利回りとは配当金を株価でわったものです(配当金/株価)。
日米日用品大手対決:花王vsP&G
まずは日米の日用品大手対決です。
日本株からは花王、米国株はP&Gをチョイスしました。
結果は以下のとおり。
日本株・花王:株価7,641円・予想1株配当120円・予想配当利1.57%
米国株・P&G:株価73.37$・一株配当(年間)2.868$・配当利回り(税引前)3.91%
米国株P&Gの圧倒的に勝利です!
日米歯磨用品メーカー手対決:ライオンvsコルゲートパルモリーブ
次は、日米の歯磨き用品メーカーです。
日本株からはライオン、米国株からはコルゲートパルモリーブです。
結果は以下のとおり。
日本株・ライオン:株価2,128円・予想1株配当20円・予想配当利0.94%
米国株・コルゲートパルモリーブ:株価62.71$・一株配当(年間)1.68$・配当利回り(税引前)2.679%
こちらも、米国株コルゲートパルモリーブの圧勝です!
日米流通大手対決:セブンアンドアイホールディングスvsウォルマートストアーズ
最後は日米流通大手です。
日本株からはセブンイレブン、米国株はウォルマートです。
結果は‥
日本株・セブンアンドアイホールディングス:株価4,806円・予想1株配当95円・予想配当利1.98%
米国株・ウォルマートストアーズ:株価83.38$・一株配当(年間)2.08$・配当利回り(税引前)2.4946%
流通対決はセブンイレブンも頑張りましたが、ウォルマートストアーズ勝ちです。
全体でみると日本株・米国株の配当利回りの差はない!?
ただ、現在、日本株と米国株の配当利回りの差は大きくありません。
下↓のグラフの米国株式はS&P500、日本株式はTOPIXですが、どちらも配当利回りが2.0%と同水準になっています。
また、下↓の表でみると個別株式でも必ずしも日本株式の配当利回りが小さく、米国株式の配当利回りが高いということはありません。
ですが、それでもミスターマーケットは米国株は高い配当水準があると思います。
それはなぜか…。日本株と米国株の高配当株の業種が違うからです。
日本株の高配当株には自動車・商社などが多い傾向があります。
一方、米国株の高配当株には日用品やタバコ、食料品などが多い傾向があります。
配当狙いなら配当の継続性も考慮にいれよう
配当を狙う投資するうえで大切なことが配当の継続性です。
配当の原資は企業の利益であるため、企業業績が悪化すれば配当が減配または停止されかねません。
ですので、配当を狙う投資をする場合は利益の継続性も考える必要があります。
日本の高配当株で多い自動車や商社などは景気によって利益が増減しやすく、好景気のときには大幅に利益がでるものの、不景気のときには赤字に陥るなど利益の継続性は期待できません。
逆に、米国の高配当株である日用品やタバコ、食料品は好景気でも利益が増えないものの、不景気でもそれほど利益に影響はないため、利益の継続性が期待できます。
米国株の配当が魅力なのは景気鈍感株に高配当株が多く配当を狙った投資と相性が良いためです。
米国株配当の魅力2:驚異的な連続増配
次の米国株配当の魅力は驚異的な連続増配記録です。
さきほど、1番目の魅力である高い配当利回りだけでも嬉しいにもかかわらず、さらに毎年毎年配当金を増やしてくれる(増配)のが、米国株の大変魅力的な点です。
し・か・も・です。数年単位の連続記録ではありません。数十年単位の連続記録です。
では、さっそく具体的に例をあげてみてみましょう!
P&Gは60年連続増配!
さきほど、配当利回りの日米日用品大手対決で花王を打ち負かしたP&Gを例にあげますと…、なんと60年連続増配をしています。
「えっ!?」って感じですよね。そう、なんです、60年です。
コルゲートパルモリーブは54年連続増配!
そしてコルゲートパルモリーブは54年の連続増配をしています。ほんとです。
連続増配です。減配しなかったとか、配当継続記録ではありません。
54年の連続増配記録です。
ウォルマートストアーズは44年連続増配!
そしてウォルマートストアーズは44年の連続増配をしています。
ほかにも飲料大手のコカコーラは55年、ヘルスケア大手のジョンソン&ジョンソンは54年など名だたる企業は数十年単位で連続増配を成し遂げています。
連続増配は連続増益の配当の証でもある
ミスターマーケットは何十年も連続増配を行っている企業は投資して失敗の少ない企業と考えています。
なぜなら、連続増配は連続増益を成し遂げた証でもあるからです。
配当の原資は企業の利益です。配当は利益がなければしたくてもできません。
連続増配を行っている企業というのは、たえず利益を拡大してきた企業とも言えるのです。
多くの企業がビジネスモデルの陳腐化やリーマンショックなど危機で減配などを余儀なくされています。
GEも連続増配銘柄でしたがリーマンショックで大幅減配を行い脱落しています。
現在、何十年もの連続増配の記録がある企業というのは強固なビジネスモデルを保有している企業の証なのです。
日本の連続増配は花王の28期連続増配
一方、日本株の連続増配1位は花王の28期が最高です。
日米日用品大手対決で対決したP&Gの60年連続増配の半分です。
花王の記録は素晴らしいですが、やはり連続増配の文化がある国とない国では投資家の企業に対する信頼度は全く違うと思います。
ちなみに、日本の増配記録に保有株のシスメック16年連続・カルビーが10年連続・セブンアンドアイホールディングスが8年連続で入っています。
日本株も連続増配を意識はじめた会社がチラホラでてきています。これから期待したいと思います。
米国株配当の魅力3:四半期配当
最後の米国株の配当の魅力は四半期配当です。
米国株では四半期配当が一般的で3ヶ月に1回配当を受け取れます。
日本株の場合は半期に一度の配当が一般ですので、2倍多くもらえることになります(もちろん、頻度の話です)
3ヶ月に1回配当を受け取れるということは決算の時期を異なる企業たった3社に投資をすれば、毎月配当金を受け取れことになります。
具体的に言えば、下↓のリンクの記事は以前「オススメ米国株」ということでコカコーラ・P&G・ジョンソン&ジョンをあげましたが、この3社を購入すると毎月配当金を受け取ることができます。
毎月配当を貰えるというのはいいですよ。
たとえ、株価が低迷してようとも配当が減ってしまうことを考えればグッと売却欲を抑えることができますから。
そして、気づいたら増配していますから、なかなか手放せません。
まとめ:米国株の配当が魅力な理由
それでは米国株の配当の魅力をまとめてみます。
まずはじめの米国株配当の魅力は高い配当水準です。
とくに日本株と比べて、配当投資と相性がいい日用品や食料品など景気鈍感株に配当利回りが高いことが魅力的です。
つぎの米国株配当の魅力は驚異的な増配記録です。
50年以上も増配している企業は50年以上たえず利益を拡大している企業です。ただ配当がもらえるということだけでなく、ビジネスモデルも保証される連続増配を投資する際は是非チェックしてみてください。
そして最後の米国株配当の魅力は四半期配当です。
頻度が多くても増える額は増えませんが、株価が軟調なとき、この四半期配当はココロに響きます。四半期配当を貰って待っていれば株価がスルスルと上がっていく可能性が高まると思います。
ミスターマーケットの本日のノイズでした。
どうも、日米株投資家のミスターマーケットです。
今回は米国株配当金の魅力に迫ってみたいと思います。