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儲かる業界は競争が少なく平和なとこ!
儲かる業界・・・それを一言で表すと、「競争が少なく平和な業界」です。
競争が激しい業界は最終的には価格競争が始まり、ライバル全員が薄利のビジネスに余儀無くされ、消耗され尽くしてしまいます。
一方、競争が少なく平和の業界は、価格は一定の利幅を確保したうえで設定できるので、儲かる業界となります
投資するなら平和で儲かる業界を狙うことをオススメします。
儲からない業界の1位より、儲かる業界の2位です。
僕は青い海で泳ぎたいです(^^)
儲かる構造は5つの視点でわかる
では、競争が少ない業界ってどんな業界でしょう。
先に紹介したマイケルポータ氏は競争の重要な要素を以下の5つに分類しました。
- 業界内の競合
- 買い手の交渉力
- 供給者の交渉力
- 代替品の脅威
- 新規参入の脅威
この5つの相手の力(ファイブフォース)が小さければ、競争が少ない平和な業界と考えるのです。
業界内の競合相手
まずは、同じ業界内の競争相手です。いいかえれば、ライバル会社。
ライバル会社が多ければ多いほど、強ければ強いほど、同じような会社がいればいるほど競争は激しくなります。
同じ商圏にスーパーが乱立しているほど食品の価格が安くなる、そんな感じです。
買い手の交渉力
次の競争要素は、買い手の交渉力です。
買い手とは、スーパーなんかでいう私たち「顧客」のことです。
日本の主要産業である鉄鋼業界と自動車業界の関係でいうと、買い手は自動車業界になります。
買い手の交渉力が強ければ強いほど、競争は激しくなります。
トヨタなど自動車大手は自社で買う鉄はもちろんですが、自社のクルマに使われる(つまりグループ会社や下請け会社が使う)鉄をまとめて購入交渉することで鉄鋼会社から値引きを引き出しています。
鉄鋼業界からしてみたら堪ったものではありません。
売り手の交渉力
3つめの競争要素は、売り手の交渉力。
さきほどの鉄鋼業界と自動車業界でいうと、売い手は鉄鋼業界になります。
自動車大手が集中購買で買い手の交渉力を高めたのに対して、鉄鋼業界は業界内の合併によって交渉力を高めました。
昔は鉄鋼といえば6社でしたが、現在の日本の鉄鋼会社は新日鉄住金とJFEの2強の寡占市場となっています。
代替品の脅威
4つめの競争要素は、代替品の脅威。
代替品とは、買い手のニーズを満たす、同じような機能がある製品のことです。
テレビに対してのネット動画配信サービス・SNSなんかでしょうか。
買い手(私たち消費者)は娯楽を求めているわけで、ネットで手に入れることができるなら必ずしもテレビ番組でなくてもいいわけです。
ちょっと前まで我が春を謳歌していたテレビですが、消費者がネット動画配信やSNSに移行して競争が激化、利幅が小さくなってきています。
新規参入の脅威
最後の競争要素は、新規参入の脅威です。
最近なんかは、Amazonの脅威と言ってもいいかもしれませんw
Amazonによる米国高級スーパーのホールフーズの買収のニュースでは、ついにAmazonがネット流通からリアル流通に進出してきた!と、流通各社の株価が軒並み下がったのは記憶に新しいと思います。
これ程までに、新規参入の脅威が大きい時代って今まであったでしょうか。恐ろしいですね。
なんとなくわかったような・・・わからないような・・・
競争の激しさを決める5つの要素、
- 業界内の競合
- 買い手の交渉力
- 供給者の交渉力
- 代替品の脅威
- 新規参入の脅威
を簡単に説明しました。
ただ、わかったような・・・わからないような気分じゃないでしょうか?
で?具体的には?って思いますよねw
そんな方にはこちらの記事で紹介しているポーター賞のサイトで具体的な例を確認してみてください。
日本企業(上場していない企業もあります)だけですが、なぜその企業が競争戦略論的に素晴らしいのか説明されています。
ミスターマーケットのノイズでした。
どうも、日米株投資家のミスターマーケットです。
魅力的な業界ってどんな業界でしょう?
儲かる業界ってどんな業界でしょう??
投資家なら是非知りたいことですよね。
実は、この問題を既にマイケルポーター氏って人が解き明かしてたりします。
今回はその話をしてみます。