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バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)とは?
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)は、米国株なかで高配当が期待できる株式を集めたETFです。
ベンチマークであるFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス指数は、米国株大型株を中心に予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されています。
- 配当スケジュールは四半期毎
- 分配月は3月、6月、9月、12月
- 経費率は0.06%となっています。

参考リンク→バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)の構成銘柄
まず、VYMの上位構成銘柄をみてみます。企業別構成比率TOP30です。


VYMは396銘柄程度で構成されますが、上位30銘柄で全体の50%超を占めます。有名な銘柄が多いです。
トップのジョンソンエンドジョンソン(JNJ)は3%超の比率を持ちます。

バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)のセクター別比率
セクターをみてみます。

VYMのセクタートップは金融です。
株式市場は利益変動が大きい企業を嫌います。金融は景気の良し悪しで利益が大きく上下するセクターですので、一般的に割安に評価されやすく、高配当になりやすいです。
(リーマンショックの記録もあるしね。逆にチャンスかもしれません)

バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)構成銘柄の配当利回り
続いて、構成銘柄の配当利回りです。

VYMは高配当を期待されている銘柄で構成されています。ETFの分配利回りも3.39%程度と高いです(SP500をベンチマークとするVOOは2.06%です)。

ちなみに、配当金はちょっと違います。企業内にある現金も市場の評価された上で株価が決まるからです。配当落ちがはありますが、根本的に価格形成プロセスが違います。
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)構成銘柄の連続増配年数

M&A等でデーター上の連続増配が途切れている企業があります。ごめんなさい。

一見、高配当に見えますが、業績が急速に悪化しやすく、その時は配当の減配覚悟が必要です。
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)構成銘柄の増配率
過去3年間の増配率です。


バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)構成銘柄のPER(割安)
最後に、PERをみます。


僕の色眼鏡でみると、VYMは、景気変動に影響を受けにくいディフェンシブな割高成熟株と、景気に敏感な株な割安株が同居する不思議な塊といった印象です。
ミスターマーケットのノイズでした。