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投資で気をつけたい3つの心理
僕が気をつけている3つの投資心理は
- 過去や現実を必然と思う「後付バイアス」
- 結果に目がくらむ「ハロー効果」
- 自分に甘い「自己奉仕バイアス」
です。それぞれ説明します。
失敗の原因①-結果を必然と思う後付バイアス
私たちは「過去」や「現実」を必然だと思いたがる傾向にあります。
これを「後付バイアス」と言います。
例えば、リーマンショックが起こるまでは多くの人は予想できなかったはずです。
しかし、一旦起きてしまえば、さも、リーマンショックが発生したのは必然だったと多くの人が思いはじめます。
貿易戦争がこじれるたびに米国株が暴落していますが、ほとんどの人は起きるまでわからないです。
しかし、起きてしまえば、さも暴落が当たり前だったように思うのです。
ヒトは過去の偶然を嫌い必然と思いたがるのです。
答案用紙をみたあとに、問題を解けるのは当たり前です。
失敗の原因②-結果にしたがって評価してしまうハロー効果
私たちは「結果(成功)」にひきづられて評価してしまう傾向があります。
これを「ハロー効果」と言います。
例えば、株価が上昇した企業はすべてが素晴らしいと思い込むことです。
そして、株価が下落したら、たとえ同じ状態であってもすべてがダメと思い込むのです。
中身を分析しているようで、実際は単に株価(結果に)したがって過大評価や過少評価をしてた。
権威ある人がそれらしく書いてあるのを過大評価してただけ。
よくある話です。
失敗の原因③-自分に甘い自己奉仕バイアス
私たちは自分に甘い生き物です。
これを「自己奉仕バイアス」と言います。
成功は自分の努力や判断のおかげと思い、失敗は他人やおかれた状況の責任と思うのです。
例えば、株式投資で利益がでたときは自分の投資判断のおかげと思い、損失がでたときは経営者や景気(…などなど)の責任と思うのです。
だって人間だもん。
だけど、気をつけましょうね。
成功体験の過大評価が発生し失敗する
さらに注意したいのが投資でうまくいってるときに上で紹介した投資心理が重なることです。
「後付バイアス」「ハロー効果」「自己奉仕バイアス」が絡み合うと、「いまの現実は過去に自分が努力した結果からくる必然」と思い過去の成功体験や自分自身を過大評価してしまうからです。
この成功体験が自分を縛り、新しいことに挑戦できない脳みそを作ってしまうのです。そして、傲慢な投資をしてしまう原因になります。
たまたま運が良かった、たまたま時期にのっただけ、たまたま‥たまたま‥。
そう思いながら、常により良い投資ができるように学び続けたいですね。
もう1つ、最近思っていることがありまして・・・それは・・、
ミスターマーケットのノイズでした。