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S&Pグローバル(SPGI)とは?
S&Pグローバル(SPGI)は金融サービス会社。以下の4つの事業を行っています。
- Ratings:発行体の信用リスクなど格付事業
- Market Inteligence:金融分析や財務データの投資サービス事業
- Platts:コモディティ(商品)マーケットの市況情報を提供
- Indices:インデックス算出事業
それぞれの事業規模は以下のとおりです。
主力の格付事業は、債券を発行する際に、発行体が元本や利息を支払えなくなる信用リスクを定量化するビジネスです。
一般的な投資家にとって債券それぞれを分析することはコストに合わないため、格付会社がAAAなど格付(信用リスクの目安)を付与することで円滑な債券市場を実現しています。
格付は実績データの蓄積によって信用リスクが比較されるため、パッと出の新興企業の参入が難しいビジネスです。現在は、ムーディーズとスタンダードプアーズ(S&P)、フィッチの3社の寡占状態となっています。
S&Pグローバル(SPGI)の業績
次は業績をみていきましょう。
- 2012年 教育出版部門の売却
- 2014年 サブプライムローン和解金支払
- 2020年 金融分析情報提供で競合する英調査会社IHSマークイット買収発表(440億ドル)
事業売却やサブプライムローンの和解金などが発生した以外では安定した収益を稼いでいます。
2008年に起きたサブプライムローン問題の元凶として格付会社は逆風に立たされましたが、結局は金融市場にはなくてはならない存在としての印象が強くなりました。コロナショックすらも業績にはプラスになっています。
配当金は少ないですが、継続的に自社株買いを実施しており、株主還元としても優秀です。
(継続的な収益が期待できるビジネスモデルだよって資料)
S&Pグローバル(SPGI)の株価と保有株推移
まずは、株価と投資金額から。
上が株価(ドル)と投資金額、下が株価(円換算)の為替です。ぼくがSPGIに投資した2019年8月からのチャートになります。最初の買値は250.1ドルです。現在474.16ドルですので、およそ1.89倍になっています(2021/10)。
S&Pグローバル(SPGI)の配当金
次に配当金をみます。今回の配当金から。
- 1株あたり配当金は0.77ドル
- 配当利回りはおよそ0.66%(株価474.16・税引前)
- 配当月は3月・6月・9月・12月
次は配当受取金額の推移です。
青棒が配当受取金額(ドル)と、赤線が配当受取金(円換算)です。
2019年9月の配当金は1株あたりで0.57ドルでした。現在0.77ドルですので、およそ1.35倍になっています(2021/06)。
S&Pグローバル(SPGI)の投資損益
株価・配当を確認しました、次は投資損益推移をみていきます。
ドル建の投資損益です。
上のグラフが金額で、下のグラフが%(パーセント)、青が累積配当受取金額、緑が売買損益、ピンクが評価損益、赤線がトータルリターンとなっています。
そして、円換算後の投資損益。
ミスターマーケットのノイズでした。