もっとも損しない投資信託販売会社はどこ?金融庁が推進している共通KPIを利用して金融機関を比較してみた

ミスターマーケット

どうも、日米株投資家のミスターマーケットです。

 

有利な証券会社ってどこだ?これ、投資家なら誰でも考えたことがあると思います。

 

今回は金融庁が推進している評価指標を使って証券・銀行各社を比較してみます!

 

 

金融庁が推進している金融機関を比較する評価指標(KPI)とは?

 

金融機関を比較する評価指標(KPI)とは、金融庁が金融機関の顧客本位の営業を見える化するために公表を促している評価指標です。

 

従来は各社それぞれが独自評価指標を公表してきましたが、それでは金融機関を比較することが難しいため、今回、金融庁は比較可能な共通KPIとして以下の3つの指標を定めました。

 

  1. 運用損益別顧客比率
  2. 投資信託預り残高上位20銘柄のコスト・リターン
  3. 投資信託預り残高上位20銘柄のリスク・リターン

 

ミスターマーケット
今回はその中の「運用損益別顧客比率」を比較することで顧客にやさしい証券・銀行会社を探してみたいと思います。

 

 

もっとも損しない投資信託販売業社はどこ?

 

では、早速、みてみましょう。

 

まずは全体の運用損益別顧客比率です。

 

 

SBI証券・マネックス証券・楽天証券のネット証券3社と、金融庁が発表した銀行(29行合算)を比較しています。基準日はいずれも2018年3月末現在です。

 

ネット証券3社の間は、SBI証券・楽天証券に比べてマネックス証券は高い利益率の顧客が少ないような気もしますが、まぁ、ほとんど変わらないような気がします。

 

一方で、ネット証券各社と銀行を比べると、銀行の顧客運用損益の悪さが目につきます。

 

ミスターマーケット
もっと、わかりやすく確認するため、投資損益がプラスの顧客の割合をみてみましょう。

 

 

 

ネット証券各社の顧客の62〜64%が投資損益がプラスになっている一方で、銀行の顧客は55%しか投資損益がプラスになっていません。

 

これは7%というと若干のような気もしますが、銀行はおそらく保守的な顧客が多いであろうにも関わらずネット証券よりも劣っているというのは情けないとしか言えません。

 

ミスターマーケットが考えるに、ネット証券の顧客は自発的に購入しているだけあって、学んだ上で投資しており、ネット投資では当たり前となっているコストが小さい金融商品を長期保有する投資が多いからでしょう。つまり、顧客の金融リテラシーが高いと言えます。

 

一方で、銀行の顧客は、資産を預金として運用する層です。おそらく資産運用には慣れておらず、銀行の営業のままに金融商品を購入してしまった人が多いような気がします。

 

 

運用損益別顧客比率の注意点

なお、運用損益別顧客比率を確認する点で以下の注意点があり、一概に比較しても必ずしも結果が正しいとは限りません。

 

  1. 基準日時点で対象顧客が保有している投資信託を対象にしていること(全て売ってしまうと計算外になってしまう)
  2. 証券銀行各社によって遡求期間がバラバラであること

 

 

SBI証券では全売却分含めたデータも公開!

 

ちなみに、SBI証券では全売却分も含めたデータも公開しています。

それによると、SBI証券の顧客の71.2%が投資信託でプラスの損益をおさめている結果になりました!言い換えると、損で終わった顧客が3割を切っていると言えます。

 

ミスターマーケット
みなさん、投資でけっこう儲けているみたいですね!!

 

共通KPIはなかなか面白い指標です。今後も継続してチャックしていきたいと思います。早く対面証券会社も発表しないかな!

 

ミスターマーケットのノイズでした。

 

参考リンク→

投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIについて(金融庁)

顧客中心主義に基づく業務運営の実施状況(SBI証券)

具体的取組方針(マネックス証券)

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どうも!ミスターマーケットです。 Mr.マーケットは30代半ばの普通の会社員です。20歳から株式投資をはじめ、現在は日本株と米国株で配当を中心に長期投資を行なっています。よろしくお願いします。