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ミスターマーケットです。
タバコ業界に激震が走る
先日米国株保有者の多くに保有されているタバコ企業について激震が走りました。米食品医薬品局(FDA)がたばこのニコチン含有量の水準を下げる計画について発表したためです。
投資家の反応
この激震に対して、タバコ企業を売却する人や、購入する人いろんな反応がありました。
売却した人は今度こそタバコ業界に対して大きな責任が強いられると悲観したのだと思います。世の中は年々健康に対しての要求は強くなっています。それは炭酸飲料にまで特別の税をかける案があるくらいです。今後こそタバコ業界の終わりの始まりと考えるのも納得がいきます。
一方で購入した人は過去のように今回も乗り越えると楽観したのでしょう。過去にタバコ業界に対してたびたび問題が提起されてきましたが、その都度タバコ業界はうまく妥協することで、大きい利益をあげてきたからです。こちらも納得がいきます。
リスクとリターン
どちらが正解かは未来にならないとわかりませんが、タバコ銘柄に対して再度大きなリスクが顕在化したことは確かです。そして、そのリスクを負担した人にリターンが生まれるかもしれません。逆に、ロスとなるかもしれません。
このように考えるとシーゲル氏がいう過去のタバコ銘柄の高いパフォーマンスは訴訟などの大きなリスクを負担した投資家に対するリターンと考えれます。つまり、リスクとリターンなわけです。
Mr.マーケットはどうするの?
Mr.マーケットはタバコ企業に投資をしていません。そして、今のところは投資の予定はありません。その理由は、タバコに対して嫌悪感があることです。
「投資」と「良い悪い」は切り離すべきという主張があります。そして、Mr.マーケットもその主張に肯定的です。なぜなら、経済の問題において正義を語るのは意味がないからです。
水は高いところから低いとこに流れるように、金は儲かるほうへ向かいます。もし、タバコ企業に健康コストを転化させるのであれば、それは政治がやることです。
なぜタバコ業界に投資しないのか。
それでも、Mr.マーケットがタバコ企業に投資をしないのは保有し続ける自信がないからです。嫌悪を感じている商品を扱っている企業を長期で保有するという気にはなれません。リスクが尾をひいて株価が低迷した場合に保有し続ける自信はありません。
つまり、Mr.マーケットの投資方針では「投資」と「好き嫌い」は分離することが難しいのです。頭のなかでは「投資」と「正義」を切り離せても、実際の行動は自分の価値観に縛られているのです。この点は私の投資方針の欠点ですが、こればっかりはしょうがないと諦めるしかないと考えています。
ミスターマーケットの本日のノイズでした。
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