【GE】リーマンショック前夜にGE株をバイアンドホールドしたら?

GE

 

どうもミスターマーケット(@mrmarket_japan)です。

 

世界の株式市場の高値更新が続いています。

 

さーて、そんな中で、早めに暴落に備えてキャッシュを用意してしまった投資家や今からはじめようと考えている投資家はこの波に乗るか乗らまいかウズウズしているとは思います。でもやっぱこの絶好調相場に乗るのは怖いですよね。リーマンショック級の大暴落の再来の心配(を装う期待もあり)の記事がブログ界をチラチラみえているところが面白いです。

 

もし、今の相場が凄い高値だったとして、超優良銘柄と呼ばれている株式に投資した直後に、大暴落が発生したらどうなるか知りたくありませんか?

 

もしかしたらその願いを満足させることができるかもしれない経験をミスターマーケットは持っています。今回はそれを公開します。それは、タイトルにあるように、リーマンショック前夜にGEに投資した経験です。

 

リーマンショック前のGEは時価総額は世界3位の超優良会社

 

まずは、GEの紹介からいきます。

 

GE(General Electric Company:ゼネラルエレクトリック)は米国の多国籍コングリマリット企業で、電球を発明したエジソンが設立した会社です。ダウ平均株価の構成銘柄のうち、1896年の算出開始以来唯一残存している企業です。

 

GEは1981年に20世紀最高の経営者とよばれたジャック・ウェルチのもと「世界で1位か2位になれない事業からは撤退する」方針で事業の選択と集中をすすめ、100四半期連続の売上高増加、さらに世界最高の収益力を誇る成長させました。

 

リーマンショック前のGEはジャック・ウェルチの後継者ジェフリーイメルトもウェルチ路線を継承し、金融事業を拡大するとともに、大手映画会社「ユニバーサル」を買収するなど娯楽業界も強化し、2007年12月記には過去最高益の純利益222億ドルにも到達するようになりました。

 

下の世界株式直総額上位ランキングの左2008年1月には第3位にランキングされています。

 

 

しかし、2008年のリーマンショックがGEを直撃します。世界的金融危機が発生すると短期金融市場の流動性が枯渇し、GEは資金繰りにも窮することになります。資金繰りの危機は優先株の発行や増資によってなんとか乗りこえ(バフェットから出資も受ける)、金融事業を縮小し、産業危機やインフラなど工業部門を拡大を大転換をはかるのですが…(この話は別の機会に)。

 

さて、本題。リーマンショック前夜にGE株をバイアンドホールドしたらどうなるか?

 

まずはリーマンショックの打撃の強さからみてみましょう。まずは下の表をご覧ください。2009年春に日経平均が8000円を切る最安値をつけていたときのミスターマーケットのポートフォリオです。

 

オレンジ色が海外株式です。変な表なのでわかりにくいですが、GEの保有株が100株で買値が33.19$に対して株価が12.73$になっています!エッライコッチャ!!およそ半値以下!!!ちなみにここから株価は反転するものの、FRBのQE政策(量的金融緩和)がはじまり80円まで怒涛の円高が続きます。

 

(いまみると、現在も保有しているマニー、コカコーラ、P&Gが確認できたり、医療機器投資のマイブームをつくってくれたテルモやこちらもリーマンショックの大打撃を受けたSBIなどがいて懐かしいですが、)

 

当時はもう、大大大打撃。巨大保険企業を救済する法案が米議会で否決されたときには「おーーーーい!その法案否決しちゃうの!!本当に資本主義が終わってしまうやねーか!」ってちょっと真っ最中は本当に冷や汗ものでした。

 

そして、その後、GEはどうなるのか…

 

下↓のグラフをご覧ください。

 

実際のミスターマーケットが保有していた期間のGEの配当込損益推移表です。赤棒が含み損益(売買損益)で、青棒が配当です。黄色が合わせた配当込み損益になっています。

 

 

ずーーーーーーーーーーーーーと、株価は買値に届かず!

2015年、リーマンショックから7年たって、配当込みで損益がやっとプラスになります。しかし、再度、業績は停滞。2017年夏に経営者イメルト氏が事実上の解任される事態を陥っています。

 

ミスターマーケット
ミスターマーケットは再度、業績と株価が低下した①2017年5月に10年近く続いたバイアンドホールドをやめ売却しています。

 

まとめ

 

さて、「リーマンショック前夜にGE株をバイアンドホールドしたらどうなるか?」でしたが、どう思いましたか?

 

ミスターマーケットが思うに、たとえ高値であってもバイアンドホールドの覚悟があるなら、投資を前向きに検討すべきです。

 

景気変動強い影響を受ける金融事業と工業事業がメインだったGEですら、バイアンドホールドの効果でプラスになったのです。

 

特に日用品や食料品など、景気変動にあまり影響を受けにくいへの投資であれば大丈夫じゃないかと思います。(実際に2009年に保有していたコカコーラやP&Gはプラスになっています)。

 

そもそも、ミスターマーケットは株価が上がるか、下がるかはわからないと思っています。投資を先延ばしにして下がることに賭けることは、上がることに賭けると同じとあまり変わらない気もします。

 

もちろん、投資は自己責任で!

 

ミスターマーケットの本日のノイズでした。

 

こんな記事も書いています。

[blogcard url=”https://mrmarket-japan.com/tousihou/housin/201709towanotikai/”]

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2 件のコメント

  • こんにちは。私は米国永住者で、以前このGEに勤めていました。10数年勤めて、業績が悪化してGE社内に人員解雇の波が押し寄せるチョイ前の2016年に他社に転職しました。

    GEはDow Jonesのインデックスに1896年の当初から名を連ねていた唯一の会社だったのに、今年リストから外れましたね。盛者必衰ですね。…と他人事のように書いてますが、GEには私の企業年金が残っているので潰れてしまっては困ります(笑)。でもミスターマーケットさんのGE株の記事は懐かしく読ませて頂きました。

    PG株の記事も読みましたよ。私は株が全面安になったあのリーマンショックの時に、買い時と思ってPG、JNJ、MMMなど買いました。あの時はコレらの優良株は全て$50を切ってました。今MMMなど$200超えてます。長期で見ると米国市場はいつも戻していますよね。ただ市場の所謂クラッシュが自分が退職した後などに起こると困るので、米国では歳をとるにつれポートフォリオを見直すように言われていますが。因みにPGは最近業績及び株価が落ちていますね…

    私はドルで生活しているので為替の影響は関係無いのですが、ミスターマーケットさんのPG株の為替を考慮した変動グラフは面白かったです。他の記事も面白く読ませて頂きました。ありがとうございました。

    • こんにちは。コメントありがとうございます。

      僕が投資した時はGEがベタ褒め時期でしたから、今の姿は全く想像できませんでした。
      10年ほど我慢してやっと浮上してきた・・・というときに再度混乱がはじまったので、
      「もうイイや」と手放してしまいました。10年持ち愛着はありますので、
      ヘルスケアが分離したら投資候補として検討したいとは思っています。

      GE記事では、勤務した方から見ると「?」の部分も多いと思いますが、
      気分害する部分がありましたら、申し訳ありませんでした。ご容赦ください。

      PGは僕の初めての米国株で、思い入れがあります。こちらも当時はGEと並ぶスーパー企業でした。
      GEと同じく低迷していますが、GEとはセクターが違うからか、そこまで壊滅的ではないのが印象です。
      やはり長期投資では資本財セクターは避けたほうが無難なのかと考えています。

      PG、JNJはほぼ同じ時期に投資していると思います(嬉)
      あの当時の僕たちによくやったと褒めたいですね( ・`ー・´)

      僕もMMMにすごく興味あるのですが
      (僕の好きなドラッカー本でも度々取り上げられている企業でもありますし)、
      GEで失敗した資本財セクターであるため、なかなか決断できないでいます(苦笑)

      40中頃からはもう少し保守的なポートフォリオに変化していくかもしれませんが、
      今の所はまだほぼ株式で行こうと思っています。

      米国現地にいらっしゃるということで、今後とも参考にさせていただきたいです。
      今後ともよろしくお願いします。

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    どうも!ミスターマーケットです。 Mr.マーケットは30代半ばの普通の会社員です。20歳から株式投資をはじめ、現在は日本株と米国株で配当を中心に長期投資を行なっています。よろしくお願いします。