MSCIとは?
MSCI Inc.は投資のインデックス作成を行なっている金融サービス企業。
事業としてはインデックス事業、アナリスト事業、ESGと不動産分析のその他事業があります。
現在の投資界はインデックス投資が主流ですが、インデックスを作成・算出するMSCIはその追い風を受けている企業の1つになります。
インデックスを算出して運用会社に提供、ファンド残高に対して商標使用料が発生するビジネスをしています。
つまり、インデックス投資の残高が増えるほど、MSCIは有利ってことです。
株価が暴落して残高が減少すれば収入は減少してしまいますが、継続的に率で課金できるので、収益の発生に直接的にかかるコストは小さい、インフレにも強そうです。すごいビジネス。
一方で、インデックス投資業界の変化には大きな影響を受けます。下記の記事は2012年10月のBloomberg記事。バンガード がMSCI の指数を切り替えるというニュースで27%の下落に見舞われている。
今回は、さらに川上の指数作成企業MSCIへの投資でリベンジしてみます。
また、投資に気候変動や人権、企業統治を考慮するESGが流行っていますが、MSCIは銘柄のESG評価を行い提供しています。これも追い風です(というかESGビジネスのために旗振り役をしている)。
機関投資家それぞれが銘柄のESG評価をしたのでは膨大なコストが発生するので、そこを狙っているのでしょう。ESG格付ビジネスですね。
MSCIの業績と株主還元
ざっと業績からみていきましょう。
業績は右肩上がりです。インデックス投資の追い風に乗っているようです。分析部門は買収で足掛かりを得ました。
株主還元は自社株買いをメインに行なっていて、株式総数は大きく減少傾向です。
MSCIの株価
まずは、株価と投資金額から。
上が株価(ドル)と投資金額、下が株価(円換算)の為替です。ぼくがMSCIに投資した2019年からの株価。
2019年の買付単価が218.47ドルでしたので、およそ3倍になっています。2019年夏に相場が荒れときに1株だけで参戦。その後、少しずつ買い増しをしていきました。
MSCIの配当金
次に配当金をみます。直近の配当金から。
- 1株あたり配当金は1.04ドル
- 配当利回りはおよそ0.51%(株価661.37・税引前)
- 配当月は2月・5月・8月・11月の年4回となっています。
次に配当金推移です。
投資を始めた頃の四半期配当金は1株あたり0.68ドル、2021年には1.04ドルですので1.5倍になっています。
MSCIの投資損益
株価・配当を確認しました、次は投資損益推移をみていきます。
ドル建の投資損益です。
上のグラフが金額で、下のグラフが%(パーセント)、青が累積配当受取金額、緑が売買損益、ピンクが評価損益、赤線がトータルリターンとなっています。
そして、円換算後の投資損益です。
事業内容も安心感がありますので、このまま長期投資に移行するつもりです。
ミスターマーケットのノイズでした。
参考リンク『http://ir.msci.com』