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インテューイティブサージカル(ISRG)とは
インテューイティブサージカル(ISRG)は手術支援ロボットのパイオニア。もちろん、世界最大手。
同社の内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチ」は3D高解像画像やロボットならではの可動域、高い精度と操作性を備え、複数の小さな切開のみで手術を行うことが特徴。
従来の開腹手術と比較し、患者への負担や合併症リスクが小さく、術後の早期社会復帰が期待できる。手術ロボットの費用は高くても、入院費などが抑制されトータルコストは安くなるのが売り文句。
日本でのダヴィンチの手術は前立腺がんと腎臓がんだけが保険適用であったが、2018年に胃や肺、腸、子宮がんや心臓病の手術が加わった。
【魅力1】ヘルスケアセクター、特に医療機器カテゴリー
ISRGの最初の魅力はヘルスケアセクターである点。
ヘルスケア業界は景気に左右されにくく、世界的な経済成長による生活水準の向上・高齢化につれて需要が増えることが期待できます。
特に医療機器は高い参入障壁があるため、価格競争に陥る懸念が他の産業に比べ小さいです。
医療機器は実績が大切にされます。患者・医師（医療従事者）・病院・保険組合・行政など利害関係者も多いため、新規企業が簡単に参入できないのです。
例えば、行政が医療機器を承認するまでの期間などコストは新規参入者にとっては大きな参入障壁です。
【魅力2】継続的収益が期待できるビジネスモデル
次のISRGの魅力は継続的収益が期待できるビジネスモデル。
ISRGは手術支援ロボットダヴィンチを製品としますが、ダヴィンチの導入時だけでなく、手術の際の消耗品やメンテナンスサービスからも収益を稼ぐビジネスモデルを構築しています。
つまり、過去に販売した「ダ・ヴィンチシステム」での手術が増加すれば収益も増加する仕組みです。
2017年現在、消耗品・メンテナンスサービスの継続的売上が一時的な売上よりも多くなっています。
景気が悪くなって、ロボットシステムの導入が一時的にストップしようが、手術が行われる限り継続的収益は計上されます。壊滅的な売上減になる可能性は小さいでしょう。
これがISRGのビジネスモデルの強みです。
【魅力3】手術支援ロボットとしてのアドバンテージ
ダビンチによる手術は年々増加しています。
そして、全世界で4666台が設置されています。
この実績はISRGの手術支援ロボットの大きなアドバンテージです。
2019年にダヴィンチの特許が切れ、新規参入による競争激化が懸念されています。
しかし、他社が新しい手術ロボットを開発したからといって、すぐに切り替えられるわけでもありません。
新しく開発された医療機器を行政が承認するまでには多くの期間を必要とします。
また、ダヴィンチの手術もただロボットに任せれば完了するものではありません。操作（手術）はあくまで人間が行うため、研修や実際の手術経験が必要です。
操作性が違う他社製品に切り替えるには、技能の再習得が必要で大きなスイッチコストが発生します。すでに多くの実績を積んでるISRGの地位が簡単に揺らぐ可能性は小さいと考えられます。
気に入ったら追加投資したい打診買いです
今回のISRGの新規投資は打診買いです。大きな手数料負けをしないように2株1000ドル程度としました。
2018年に新規投資したブラックロック・ズオラは「やっぱ間違った」と撤退したのですが、そのとき感じたのが少額の打診買いでよかったという点です。
ミスターマーケットの能力では投資前には投資欲や所有欲が邪魔をして、アバタもエクボになりがちです。
保有してみて感じる違和感で撤退できるようにするには失敗しても傷口が小さい少額投資が大切です。
参考リンク→ 「ISRG(米国HP)」
手術ロボットのインテューイティブサージカル(ISRG)に新規投資しましたので紹介します。