2017年7月にマネックスが仕掛けた手数料競争により、最低取引手数料が撤廃し、僕たちは1111ドルの呪縛から解き放たれました。
それまでの主要ネット証券の米国株投資では1111ドルを意識して投資する必要がありました。
最低取引手数料5ドルが設定されていたため、それ未満だと割高な手数料が必要となっていたためです。
しかし、そんな時代は終焉しました。
ですので、今回は米国株の最低取引手数料がなくなってどのような取引が可能になったのか考えてみます。
少額投資でチャレンジ投資
まず、少額投資で、いままで踏み切れなかった投資ができます。
投資資金は、汗水流して稼いだ大切なお金です。不確実性の高いものに大きい単位で投資するのは難しいってのは普通な感情でしょう。
けど、今回の最低取引手数料が撤廃でスモールスタートができるようになりました。
輝かしい未来はありそうだけど実績がない成長株とか、市場が大混乱で株価急落・・・チャンスだと思うけどってときに投資しやすくなりました。
僕はビビりなんで、1111ドル以上だとなかなか金額が大きくて投資できないってことありました。けど、今度からはもっと挑戦できそうです。
少額だからできる定期投資
また、米国株でも定期的なコツコツ投資ができるようになりました。
いままでは割高な手数料が発生するため、1111ドルを貯めてから投資しなければいけませんでした。
この貯めるのがけっこう曲者でして、せっかく貯めたお金だから・・・ということで、(できもしない)タイミングを計ってしまうことがよくありました。
しかし、もうそんなムダな努力はいりません。毎月の余剰資金をどんどん投資することができます。
SBI証券なら米国株定期買付サービスもありますので、自動設定も可能です。
少額から手軽に海外ETFに投資できるようになったので、割高な投資信託で我慢していたって人には朗報です。
少額でもできる投資元本の回収・利益確定
さらに、米国株でも投資元本の回収がしやすくなりました。
僕の日本株投資では順調な時に投資元本を回収して後は放置してしまう投資をやることが多いです。
下は日本株のシスメックス(6968)の投資ですが、2009年に投資して2011年に株式分割のとき、半分を売却して投資元本を回収してしまっています(株価も2倍程度になっていた)。
この投資法が良いのは、もう投資元本を回収したから、あとはどーでもなれ、と考えられることです。
日本株は値動きが荒いことが多く、含み益がいつの間にか消えてしまうことから多用しています。
投資元本回収後は、事業の稼いだ資金から配当金を貰い続ければ良いだけです。
素晴らしい企業ならそれ以降も株価は上がっていきますが、もういつ売ろうかとも考える必要はないのです。放置です。
結果として、10年とか長期間でもストレスフリーで保有することができます。
この投資法が米国株でもやりやすくなったと思います。
まとめ
- 成長株や相場混乱時のチャレンジ投資がしやすくなった
- 米国株でも定期的なコツコツ投資ができるようになった
- 利益確定売りがしやすくなった
ですので、今回の最低取引手数料の撤廃は非常に嬉しいと思っています。
ミスターマーケットのノイズでした。