どうも、ミスターマーケット(@mrmarket_japan)です。
毎度、訪問いただきありがとうございます。今回はミスターマーケットのポートフォリオ1位のシスメックスを紹介したいと思います。
シスメックスは医療検査会社
シスメックスは病気の診断や治療での血液や尿、細胞を調べる検体検査に必要な機器や試薬、ソフトウェアを開発・製造・販売をしている会社です。
赤血球や白血球などを調べる「血球計数検査」の分野得意とし、検体検査全域で事業を行なっています。
シスメックスは「検体検査領域」では世界トップ10、「血球計数分野」では世界シェアNo.1の地位を獲得しています。
そして、世界190ヶ国で事業展開しているグローバル企業でもあります。
シスメックスの事業の面白さとワイドモート
シスメックスの事業の面白さは継続的に収益をあげられる仕組みにあります。
その仕組みとは、シスメックスが検査機器と検査試薬を扱っていることです。
シスメックスは、まず、顧客に検査機器を販売します。しかし、顧客が検査をするためには検査試薬も必要となります。
つまり、1度、検査機器を購入した顧客は検査試薬を継続的に購入することが必要になるわけです。
逆に言えば、シスメックスは1度機器を販売すれば継続的に収益をあげることが可能な仕組みになっているのです。

これは、キヤノンに代表されるプリンターのビジネスモデルと似ています。コピー機を販売することで、継続的なトナーの販売先を手に入れるストックビジネスです。
それでも、プリンターの場合は事務機のために、他社が廉価版のトナーを製造することができます(それでも機器が故障するなどのリスクから利用には躊躇してしまいますが)。
しかし、検査機器は医療という閉ざされた、また、高い品質が求められる業界なため、なかなか他社が安易な廉価版の検査試薬を提供できません。
シスメックスは検査機器と検査試薬を販売することで乗り換えコストを高めながらも収益を継続して手に入れることを可能にしているのです。
シスメックスにはさらに面白い仕組みがあります。まずは下↓の記事をご覧ください。

『日経新聞 2017年12月』
検査のキーとなる検査機器の開発・製造は母国日本で行うことで開発・品質面で競争力を保ちながらも、消耗品である検査試薬は世界中の消費地に近いところで供給することで為替の影響を低減し、収益性を高めています。
さらに、さらに、です。ミスターマーケットが「いいなぁ(●′З`●)′З`●)′З`●)チュチュチュ♪」と思うところが、検査試薬は景気の変動を受けにくいところです。
ヘルスケア業界は全般的に景気の変動を受けにくいのですが、検査機器は設備投資に当たるため、ヘルスケアといえど、景気の変動をどうしてもうけます。
しかし、検査試薬は患者が来れば必要になってきます。そして患者は景気が悪いから病院に行かないというわけにもいかないわけで‥。
つまり、検査試薬は景気変動に影響を受けにくいのです。シスメックスの売上は6割以上が景気変動の影響を受けにくい分野になっています。


で、気なるシスメックスの業績は‥?
で、気になるシスメックスの業績です。

文句なしの右肩あがりです。失われた20年にも大きく成長した日本企業はあるんですね(^^)

そして、配当も‥‥文句なし‥です。
配当利回り自体は低いのでもう少し高くなればいいんですが‥。(文句ではありません笑)
ミスターマーケットの購入のきっかけは?
シスメックスを知ったのは、日経新聞か、日経ヴェリタスの記事です。
ミスターマーケットはその時、すでにキヤノンを保有しており、そのプリンタービジネスの有効性に感心していました(リーマンショックで日本企業が軒並み大赤字になるなかで、キヤノンは大きい黒字を叩きだしていましたし)。
プリンタービジネスと似ているものが医療業界でもあるのかと思って早速購入しました。そこまでバリエーションは高くなかったと思いますが、購入のタイミングは計らなかった記憶があります。
良い企業はやや高めでも購入すれば良いと学びましたね。
シスメックス、まとめます。
- 安定したビジネスモデル
- 世界No.1分野あり!高い競争力
- グローバルな販売サポート体制
シスメックスは非常に魅力的なビジネスだと思いますよ。しかし、購入しようと思っても、万年割高株ですので、なかなか購入するのは難しいかもしれません。
ですので、なんとか危機が発生したときに思い出してくださいね。
ミスターマーケットの本日のノイズでした。