どうも、ミスターマーケット(@mrmarket_japan)です。
今回はS&P500やNYダウのチャートについて配当込みのチャート図の紹介と、ノーマルチャート図の比較をしてみました。
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代表指標には2つのチャートがある。それはノーマルと配当込みのチャート!
米国株式市場の動向を表す代表指数といえば、S&P500やらNYダウ30がありますが、この代表指数には2種類のチャートがあることはご存知でしょうか?
2種類のチャートとは、一般的にニュースなどで紹介されているノーマルチャート図と、配当込みのチャート図です。
なぜ2つあるかというと、配当金がでると、その配当金額分だけ株価が下がるからです。
例えば、3月31日までに株を保有していれば1000円の配当が貰えるとします。
その場合3/31の株式には株主の権利+1000円の配当を貰える権利があると考えることができます。
翌日の4/1には+1000円の配当を貰える権利が消えてなくなり、株主の権利だけになります。
4/1には1000円分の権利がなくなるわけですから、配当だけを考えた場合は3/31日の株価から1000円下がるわけです。
(もちろん、配当金落ちの影響以外にも株価変動要因はあるため、現実には配当金の金額と株価変動の金額は一致しません)。
そして、配当落ちで株価が落ちた分もS&P500や、NYダウ30に反映されます。
チャートとしては決まったルールで算出されるため、それはそれでいいのですが、配当をだした企業としては堪ったものではありません。
株主のために配当をだしたにも関わらずその成果が、チャートには反映されていないのですから。
投資家からみても困ることがあります。投資家の利益とは配当益と値上がり益の合計ですが、普通のチャート図を見る限りは配当益が加味されていないからです。
例えば、ある投資信託があります。ベンチマークはノーマルs&p500指数です。投資家からお金を集めて、s&p500インデックス投信で運用しました。
そして、翌年、この運用会社はコスト控除前にs&p500と同じ成果を上げれたと報告して投資家に説明したとします。
これって誠実な報告なのでしょうか?
もし、世の中にノーマルs&p500しかなければ良く思えるかもしれません。しかし、実際にこの投資信託は配当も貰っているんですね。
配当を貰っているにも関わらず、配当を加味していないノーマルS&P500と一緒ということは、配当分のパフォーマンスが下がっていることになります。
投資家はこの投資信託を配当込みs&p500の指標と比較すべきなのです。ということで、配当込みのチャート図って大切なんです。
*わかりにくい場合は↑うえの文章を「チャート図」を、「指数」と置き換えるといいかもしれません。
S&P500のノーマルと配当込みの比較
前置きが長くなりました。で、本題のノーマルと配当込みの比較です。
さきほど、配当込みのチャート図は大切といいましたが、ノーマルとの差が小さいなら別にそんなに細かいことをわざわざ考えなくてもいいんじゃない?と思いませんか?
ミスターマーケットもそう思います。でも、差が小さいならね。
ということで、どれくらいの差があるのか確認してみたいと思います!
まずはS&P500のノーマルと配当込みを確認してみましょう。
ノーマルs&p500が青線、配当込みs&p500が赤線です。2012年初めを1000として、2017年12月までを比較してみました。およそ6年間です。
結果は、ノーマルs&p500が2133、配当込みs&p500が2422になっています。なんと配当込みが13%も上振れしています。
13%か‥、小さいなと思われたかた、よく考えてくださいね。1000万円を運用してたら130万円ですからね。
NYダウ30のノーマルと配当込みの比較
次はNYダウ30のノーマルと配当込みを確認してみましょう。
NYダウ30は10年分のデータを用意できましたので、2007年初めを1000として、2017年12月までを比較してみました。およそ11年です。
こちらはノーマルNYダウ30が青線、配当込みNYダウ30が赤線です。
結果は、ノーマルs&p500が2133、配当込みs&p500が2422になっています。なんと配当込みが33%も上振れされています。
いや〜、配当っ少しずつ積み重なっていったら大きな力になりますね。
で、なにを言いたいの?
で、ミスターマーケットがこの結果から何を言いたいかというと、こんなに配当ありとなしでは差がでるわけですから、配当金もシッカリ集計しよう!ということです。
もし、10年前に買った株が▲30%の含み損が発生している株式があったとしましょう。もしかしたら配当を加味すると最終損益はプラスだった!ということもあるかもしれません。
あなたの投資の重荷だった銘柄が、実は益をだしていた。そうだったら、気持ちよくバイバイ(親父ギャグね)できるかもしれません。
ちなみに、自分で運用しているポートフォリオのベンチマークを配当込み指数と競いあうとほぼ負けます。
なぜなら、税金コストが加味されていないからです。
ベンチマークに負け続けるとシンドイものがあります。もし、ポートフォリオにベンチマークを設定するならせめてノーマル指数の利用をオススメしますよ。
ちなみに、ミスターマーケットはmyポートフォリオにベンチマークの設定をしていません。
それは、個人投資家の最大の武器は競わなくて良いことだと思っているからです。
わざわざ自分を勝ち負けの世界に持ってくとツライですよ。
プロは顧客がいるからベンチマークと戦わなきゃいけないけど、僕たちはフリーです。
その無理に競ったその末路は、ベンチマークや競争相手に振り回されて自分の得意な相性のよい投資から乖離して失敗する確率が高くなるんじゃないでしょうか。
例えば、今年の相場ならインデックスに置いていかれないためには嫌でもハイテク株に投資しなくてはいけなくなります。
ミスターマーケットは自分の得意なところに特化すればいいと思っています。
プロを真似て、個人投資家の長所をわざわざ捨てるのはもったいない。そう思います。
もちろん、ベンチマークがあったほうが投資のパフォーマンスを上げれるとか、自分を律することができるというかたはベンチマークの設定したほうが良いと思います。
どうしたら、自分のパフォーマンスがだせる環境をつくれるかということです。
少し話がズレてしまったような?
ミスターマーケットの本日のノイズでした。
ちなみに、どうやって配当を集計したらいいの?という方は→こちら。
こんばんは。
配当込みと比較するのは本当に重要ですね!
文中のグラフどこで見れるのでしょうか?いろんなETFで比較したいと考えています。
そらさん、コメントありがとうございます。
文中のグラフはGoogleスプレッドシートにて自作しています。
下記の関数の XXXX に
「DJITR」で、NYダウ平均配当込みの終値が
「SP500TR」で、S&P500配当込みの終値が
2012/1/1から今日までの一覧がだせます。
=GOOGLEFINANCE(XXXX, “close”, DATE(2012,1,1),today())
その一覧からグラフを作成しています。
配当集計講座記事のグラフもこの方法を利用していますので、
参考いただけたら幸いです。
「問い合わせ」いただければ、
もう少し具体的に紹介できるかもしれません。
今後とも宜しくお願いします。