
昨年末に株価が続落したことで、株式相場が暗黒時代に入った懸念が投資家に拡大しています。
米国株ブログ界隈でも「どうする?」的な記事がいくつか掲載されており、僕もいろいろな見方を勉強させていただきました。
まだボーナス資金がまだ残るなか、続落を一時的なものと考えて投資を行ってしまおうか、今後も続くと考えて様子をみようかと頭を抱えています。
今日はそんな迷い中に考えた話です。
今まで上昇きていた相場が反転する懸念
これまで長い間続いてきた株価上昇が終焉し下落する局面に入ったのではないかと懸念が広がっています。
また、円ドル相場も長期間いるボックス圏の円高水準を割ってしまう勢いがあるようにも感じます。
もしかしたら、日本の米国株投資家にとって困難な時代の訪れが始まったのかもしれません。

今までも下げる下げると言われきた
しかし、よく考えてみるとリーマンショック後のこの10年も上昇一本調子でなかったことが思い出されます。
ギリシャ危機は相場を長期間混乱させましたし、上昇相場が長期で続いており、そろそろ下落という話はこの3、4年はずっと言われ続けています。
また、FRBの利上げは今から3年前の2015年12月からはじまっています。今年になって急にはじまった出来事ではありません。
相場を冷静に確認してみましょう。
リーマンショック後のNYダウ10年チャートをみて、矢印をひいてみると、一見右肩あがりに見えます。

しかし、NYダウ3年チャートに切り替えて、矢印を横にひいてみると2014年中頃から2016年のトランプ政権誕生までは横ばいだったことがわかります。

つまり、今までが右肩あがり・上昇相場であったという言葉が必ずしも正確ではないと思います。
そのとき、そのときには、楽観的なニュースがあった、一方で、必ず悲観的なニュースもあったはずです。
であるにも関わらず、私たちはそれを簡単に忘れてしまって、いままでの上昇相場がと簡単に言ってしまっています。
そして、今までもビビってきた投資家が簡単に「今までの上昇相場が終わり…」とさも、「今までは上昇して当たり前」「儲けて当たり前」という意味を含めた言葉を使って、今後の相場に対して懸念を表明することは株を安く仕入れるための期待にしかすぎないような気もします。
株式相場が上がるか、下がるかわからない。
ここで注意して欲しいことは、ミスターマーケットは「株価が下がらない」と伝えたいわけではないことです。
ミスターマーケットは伝えたいことは「株式相場が上がるか、下がるかはわからない」ということです。
今までもわからなかったし、これからもわからないということです。
そしてわからないことを頭に入れて、どうするかを考えるべきかなと思ったわけです。
最後に
今から過去をみると上昇してきたことが当たり前に感じます。
しかし、その瞬間、その瞬間は、いろいろな情報、それは良い情報も悪い情報も全てを考慮したうえでその瞬間の価格が形成されてきたはずです。
今の状態からこれから下げると考えることは一見賢明なようにみえます。
しかし、それは自分が相場を読めると過信している点ではこれからも上がると考えることと同じかもしれません。
ミスターマーケットのノイズでした。