【配当株・無配当株論争】配当は投資家にとって悪なのか?

*2017年12月28日投稿。2018年5月20日リライト

ミスターマーケット

どうも、ミスターマーケット(@mrmarket_japan)です。

 

今回はミスターマーケットが「株式投資における配当は投資家にとって悪なのか?」の問いを考えた結果を自分なりにまとめてみました。

 

それでは、早速いってみましょう!

 

 

「株式投資における配当は投資家にとって悪なのか?」を考えたきっかけ

 

ミスターマーケットは配当を重視した投資を行っています。

 

そして、投資ブログやツイッターでも配当に好意的な姿勢を持たれる方が多く、まぁ、それが普通なのかなと思っていました。

 

ところが、どっぷりと投資ブログやツイッターに触れていると配当に非好意的な姿勢を持たれる方もいました。

 

まあ、投資のなかでは1つのことがメリットにも、デメリットにもなるのは日常茶飯事のため、スルーしていいました。

 

しかし、なかには「配当投資家は無限の間違い」という主張もありました。

 

日々、「配当イイヨ」とブログを更新しているミスターマーケットにとってみれば無知な読者に配当という間違えを教えていると言われた気分になったので、反論してみました。

 

そして、それがキッカケで「株式投資における配当は投資家にとって悪なのか?」を深く考えました。

 

ミスターマーケット
ちなみに、今回はその議論を掘り起こすことが目的ではないため掲載はしませんが、僕のツイッターをさかのぼっていくと今でも残っているはずです。2017年のクリスマスイブあたりからはじまっています。→ミスターマーケットのツイッター(フォローよろしく

 

*以降から「株式投資における配当は投資家にとって悪なのか?=配当株・無配当株論争」とします。

 

 

配当株・無配当論争には2つの視点がある

 

ミスターマーケットは深く深く考えた結果1つの仮説が思い浮かびました。

 

配当株・無配当株論争には2つの視点があり、その異なる視点が議論を複雑にし、そもそも議論を発生させている原因ではないかという仮説です。

 

その2つの視点とは個別株投資家の視点と、「インデックス投資家の視点」です。

 

 

個別株投資家の配当株・無配当株論

 

個別株投資家は基本的には素晴らしい会社に投資するのが目標だと思います。

 

そして、素晴らしい企業とは最終的には儲けさせてくれる会社です。そこには配当株や無配当株などは二の次1番大切なのは儲けさせてくれる素晴らしい会社です。

 

配当株や無配当株などは二の次というのは企業の配当政策は経営陣が株主の立場にたって企業それぞれの成長段階や株価によって無配当、配当、自社株買いのどれがを選択すべきという考え方です。

 

無駄な資金を企業内に溜め込んだり、無駄な投資をするくらいなら投資家に返還すべきで、逆にもし、優良で儲かる投資先があり、結果的に株主に報いることができるならば配当はなしでも投資すべきというものです。

 

例えば、コカコーラが無配当だったら‥、その資金は何に使うのだろうか。歴史を紐解けば、コカコーラは1980年代に多角化戦略を採用してエビの養殖をはじめたことがあります。

 

例えば、amazonが有配当だったら‥、株主への配当により自由に使える資金が少なくなり、ネット企業が次々と新規事業を開拓するなかで、後塵になりかねません。

 

つまり、配当のありなしは企業の成長段階によって変わるべきであり、それが自体が良いとか悪いとか、その問い自身がナンセンスだと思っているのです。

 

参考リンク→配当・無配当・自社株買い、投資家にとって1番良いのはどれ?

 

とはいえ、素晴らしい企業はお金をドンドン稼いでくるため、成熟期に入ったら配当を配り始めます。そして、素晴らしい企業は物価上昇を価格転嫁できます。

 

結果として、素晴らしい企業は物価が上昇すれば自動的に利益は拡大するし、昨年と同じ購買力を投資家に渡すだけで増配することになります。

 

そのキャッシュマシーン化した企業を好む投資家が多く、配当に対して非常に好意的なのだと思います(ミスターマーケットもそのうちの一人)。

 

ミスターマーケット
個別株投資家で配当をディスっている人はかなりの少数派ではないかと思っています

 

 

インデックス投資家の配当株・無配当株論争

 

インデックス投資家は過去のデータを見る限り市場(指標)に確実に勝つことは市場平均を狙いたいというかたが多いと思います。

 

とはいえ、より素晴らしい市場とはどこかということに非常に関心があります。

 

そのため、一部に非常に人気のある配当株が儲かるのではないかと思い、高配当株インデックスを購入する人もいたのでしょう。

 

しかし、データを確認した結果、なんと配当株が必ずしも無配当株より優れているとは限らないと気づき、配当株への投資について非好意的な態度を持つ方がいるのではないかなと思います。

 

ミスターマーケット
僕はインデックス投資家ではないため想像です。間違えていたらインデックス投資家のみなさんごめんなさい。

 

 

個別投資家とインデックス投資家の違いはなにか?

 

個別株投資家は配当株だからといって投資する人はいません。

 

さらにそこからビジネスモデルや、ワイドモートを探ろうとします。

 

つまり配当株か、無配当株かというのは、無数にある投資対象を考えるうえでの1つの指標でしかないのです。

 

一方でインデックス投資家はビジネスモデルの優位性やワイドモートを配当か、無配当かという1つの指標だけで考えようとします(というか考えざるおえない)。

 

つまり配当株か、無配当株かという問いを設定してしまうと、投資対象を考える指標がそれだけになってしまうのです。

 

そして、配当株と無配当株のパフォーマンスが変わらないとわかると、少しでも投資パフォーマンスをあげようと配当の税金に目を向けるしかないのです。

 

そしてやっかいなところがミスターマーケットのような配当株に好意的な投資家が「配当嬉しい。へへへ。」と感情を隠そうとせずアタマを悪そうな印象にしている点です。

 

これが議論を複雑にします。

 

インデック投資家が、パフォーマンスの違いがなく、さらに、税金コストを考慮すれば損をしているにも関わらず、お金が入って喜んでいる人は感情に左右された間違いをおかしている人と思っても当然なのです。

 

(一時的な感情でこいつらアホだわってなる)

 

ミスターマーケット
ちなみに、ミスターマーケットの考えでは配当株と無配当株のパフォーマンスが変わらないのは、どちらかが有利な場合はそちらに資金が流れていき利回りは低下することや、業績不振で死にそうな企業が高配当になってしまう市場メカニズム働いていることにほかならないと思っています。

 

 

ミスターマーケットが考える配当株、無配当株の議論の行方

 

ミスターマーケットは個別株投資家とインデックス投資家が同じ土俵で配当株・無配当株論争を行うのはやめたほうが良いと思います

 

個別株投資は配当・無配当を1つの要素として考えられるのに対して、インデックス投資は配当か、無配当かと条件を設定をした場合にそれだけで投資対象を判断せざるおえなく、それ以上の深掘りができないため、根本的に違うからです。

 

インデックス投資家は自分たちの制約(ここで言えば、配当株・無配当株をスクリーニングしたあとにさらに企業を絞り込むこと)ができない(しない)ことを再認識して、個別株投資家と同じ土俵に乗るのはやめましょう。

 

間違ってもミスターマーケットはここでインデックス投信を否定しているわけではありません。

 

現に、いろいろな検証でアクティブ投信はインデックス投資上回ることが難しいといろいろなデータででていますしね。

 

さらに、複雑な指標(スマート指標?)を使えばという意見もあるだろうが、それはインデックス投資家のなかでこっちの指標がいい、あっちの指標がいいとやるべき議論だと思います。

 

したがって、インデックス投資家は今まで通りどうやって投資効率をあげればいいのかを考えればいいのだと思います。

 

個別株投資のようにいろいろ考える必要はないのだから。

 

一方で個別投資家はインデックスを上回ることが難しいとの事実を認め、自分自身に向き合い、さらなる研鑽を積む必要があると思います。

 

ミスターマーケット
ということで、仲良くしましょう。

 

そして、最後にもうひとつ。

 

個別株投資とインデックス投資を組み合わせていらっしゃる方も多いと思いますが、個別株投資のときは個別株投資脳で、インデックス投資のときはインデックス投資脳で考えなければ思わぬ落とし穴にはまる可能性があります気をつけて!

 

 

 

ミスターマーケットの本日のノイズでした。

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どうも!ミスターマーケットです。 Mr.マーケットは30代半ばの普通の会社員です。20歳から株式投資をはじめ、現在は日本株と米国株で配当を中心に長期投資を行なっています。よろしくお願いします。