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逆張りとは?順張りとは?
株式投資手法の分け方に「順張り(じゅんばり)」「逆張り(ぎゃくばり)」があります。
順張りとは株価が上昇しているときに投資することで、逆張りとは株価が下落しているときに投資することです。
一般的には、順張りのほうが簡単で、逆張りは難しいと言われます。
投資の有名な格言「落ちてきたナイフは掴むな」は安易な逆張りをいさめた投資の格言です。
ミスターマーケットの基本は順張り
ちなみに、
僕の基本の投資スタイルは順張りです。
ミスターマーケットの投資スタイルを「順張り」「逆張り」で判断すると、基本は順張り投資を行っています。
タイミングをはからないで素晴らしいと思う企業に投資し続けることが基本スタイルですので、投資する企業の多くが株価が上昇傾向にあることが多いです。
こんな逆張りならやってみてもいい?
ただ、ミスターマーケットもやってみても良い逆張りもあるかなと思っています。
それはつぎの4つ逆張りです。
- 相場の逆張り
- 人気のない業界や国・地域の企業への逆張り
- 経済が低迷中の国の企業へ逆張り
- 一時的に投資家を失望させた企業への逆張り
それぞれ説明します。
相場の逆張り
まずは、相場の逆張りです。
どんな業績があがっている企業でも相場の雰囲気によっては株価が叩きうられることがあります。
例えば、リーマンショックやブレグジット、自然災害での暴落です。
市場全体から資金が流出するために、関係のない企業の株価まで売られるときがあります。
そんなときは逆張りで投資してみるのもいいかなと思います。
人気のない業界や国・地域にある企業への逆張り
次は人気のない業界や国・地域の企業への逆張りです。
株式相場は人気投票です。業績が堅調であっても人気のない業界や地域であれば株価が売られるときがあります。
例えば、直近ではタバコ業界です。
最近叫ばれている、ESG投資の影響か知りませんが、業績は堅調に推移しているにも関わらず、タバコ銘柄の株価が軟調に推移しています。
喫煙人口が減り続ける…と株価が軟調な理由を挙げる人がいますが、そんなことは昔からわかっているわけで、新しい材料ではないと思います。
このような人気がなくなった業界や地域にある企業への逆張りもありかなと思っています。
経済が低迷中の国にある企業へ逆張り
次は、経済が低迷中の国にある企業への逆張りです。
経済が低迷中の国の株価は軟調に推移します。国単位で投資ウェイトを判断する投資家が多いからです。
ですので、経済が低迷中の国のなかには割安に放置される企業があったりします。
例えば、バブル崩壊後の日本です。
最近は少しずつ株価も上昇してきましたが、それでもバブルの最高値にはまだまだ達していません、株式市場全体からみればまだ停滞しています。
ただその間も急成長した会社はあったりします。そんな企業への逆張りはありかなと思います。
一時的に投資家を失望させた企業への逆張り
そして、最後は一時的に投資家を失望させた企業への逆張りです。
一時的に品質の問題を発生させてしまった企業や、商品の供給をストップさせてしまった企業、下手な多角化経営で業績が低迷してしまった企業です。
うえであげたような不祥事などで業績が一時的に低迷し、投資家を失望させた企業の株価が安くなることがあります。
例えば、一時期、鶏肉をはじめとした品質問題を連発させたマクドナルドが記憶に新しいところです。
一時的に業績が低迷、株価も低迷しましたが、いまは絶好調の数字を叩きだしています。
そのような一時的に投資家を失望させた企業への逆張りはありかなと思います。
逆張りするなら素晴らしい企業
ミスターマーケットは逆張り投資でも素晴らしい企業にしたほうが良いと思っています。
なぜなら、普通の会社の株価は日頃から市場平均並みで水準で取引されているからです。
特に逆張り投資をしなくても少し逆風が吹くだけで株価は大きく低迷するします。
一方で、素晴らしい会社の株価は普段はなかなか下がることが少ないので逆張り投資ではそんな企業の株を狙うほうが良いと思います。
もちろん、素晴らしい会社の株なら妥当な価格で購入しても良いとは思いますが、割高だとなかなか投資に躊躇してしまうのが本音ではないでしょうか。
憧れの企業にうまく投資できたらいいですね。
ちなみに、素晴らしい会社ってなんでしょうね。簡単にキーワードを列挙しておきましょう。
- 強力なブランド力
- 高い顧客忠誠心
- 圧倒的な市場シェア
- ビジネスの成長性
- グローバルな展開
- 優れた調達力
- 隠れた収益力(割安さ)
- 純資産以下の株価(割安さ)
- 帳簿に反映されていない資産(割安さ)
ミスターマーケットのノイズでした。
どうも、日米株投資家のミスターマーケットです。
今回は投資手法の1つである逆張りについて考えてみます。