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「ルールその1:絶対に損をするな ルールその2: 絶対にルール1を忘れるな。」
投資の神様ウォーレン・バフェットの投資格言はいくつもありますが、その中でも最も有名なものの1つに「ルールその1:絶対に損をするな ルールその2: 絶対にルール1を忘れるな。」という格言があります。
これってなんで繰り返し、損をするな損をするなって言っていると思います?
そして、なぜ「ルールその1:絶対に利益をあげろ ルールその2: 絶対にルール1を忘れるな。」ではないと思います?
バフェットが損をするなと口を酸っぱくしていっているのは、バフェットが守銭奴でお金を失うことを嫌っているとか、そんなケチくさいことをいってるわけじゃないんです。
それではただの守銭奴ジジイですからね。もっともっと深いわけがあります。
投資では損を取り返すことが難しい
なぜ、バフェットが損をするなと口を酸っぱくしていってるのか…それは投資では損を取り返すことが難しいからです。
例えば、運用資産100万円を元手に運用したとして、1年ずつ株価が50%の下落と50%の上昇を繰り返し10年間運用した場合はどうなると思いますか?
結果は下のグラフのようになります。
上↑のグラフは青棒が運用資産、赤線が運用利回りです。
50%下落して50%上昇を繰り返しても、利回りの平均は0%ですので、運用資産100になると思った方いませんか?いやいや、この場合、10年後には運用資産はたったの24万円になってしまいます。
50%下落すると、50%上昇しても、75%しか戻らない。そんなことは四則計算ができる小学生でもわかるのですが、実際の生活で同じ場面に合うと「えっ」ってなってしまうものです。
いやいや、先に50%下落したらそうなるでしょ?
って思ったかたには次のグラフをみてください。
今度は逆に先に50%上昇、次に50%の下落を繰り返したときのグラフです。
先ほどと同様に青棒が運用資産、赤線が運用利回りです。
はい、結果は同じ。10年後には運用資産はたったの24万円になってしまいます。
なぜバフェットは「絶対に損をするな」と口を酸っぱくして言ったのか?
バフェットが損をするなと口を酸っぱくして言ったのは、投資では損をすると、取り返すのが非常に大変だからです。
現在のように相場が順調なときは損が発生したら運用成績がどうなるかなんて注目されませんし、ある意味、順調な相場には順張り投資法で立ち向かうのは正解だとおもます。
そして、誤解して欲しくないことは、リターンを追うことは過ち!なんていうつもりもありません。現にミスターマーケットも手仕舞いをしているわけでもありません。
ただ、リターンを追う投資をするなら、もし損が発生したらどうなるかというのを認識したうえで行ってほしいと思います。認識したうえで相場に変調が起きても想定の範囲内です。うまく対処できると思いますので。
それでは、バフェットの格言をもう一度みて終わりましょう。
ミスターマーケットの本日のノイズでした。
どうも、日米株投資家のミスターマーケットです。
投資しているとどうしてもリターンばかりに注目してしまいます。
そんな時に思い出したい言葉と言えば、バフェットの「絶対に損をするな」。
今回はその話!