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年末調整はこうやって行われている
まずは前回の復習からいきましょう。
前回のポイントは以下の3点です。
- 年末調整で還付されるのは「所得税」であること
- 毎月の源泉所得税は仮の計算で行われている。
- 年末調整は翌年の「住民税」にも影響する
つまり、年末調整をしっかりしましょうってことでした。
で、年末調整ってなに?
では、年末調整ってなんなのでしょうか?
年末調整とは「その年の年末である12月末に1年間の収入と経費を計算して「所得税」を算出し、「毎月の天引された仮の所得税」から「本来納めるべき所得税」の調整」をすることです。
ちょっと一気に難しくなりましたが、いまからどうやって年末調整が行われているか説明します。そうすることで年末調整の理解が深まると思います。
年末調整はこんな風に行われています。
国税庁の年末調整の資料から抜粋です。みなさんに見て欲しいのは赤枠内です。
①:まずは1年間(その年の1から12月)の給与と給与から天引された源泉所得税の集計をします。1年間の収入と、仮で払った所得税の合計を求めるわけです。
②:次に、給与の金額に応じて給与所得控除(給与を稼ぐために使った経費)が設定されていますので、まずは、その経費をマイナスします。
③:さらに、他の所得控除を計算します。考え方でいうと、生活をするための経費をマイナスするといった感じでしょうか。
④:①で求めた収入と、②③でも求めた経費で所得(利益)を計算して、税率をかけて、今年納めるべき所得税を算出します。
⑤:「①求めた仮で払った所得税の合計」と「④で求めた今年納めるべき所得税」を差し引くわけです。①>④であれば、還付金が戻ってくることになります。
どうすれば還付金が増えるのか?
では、どうすれば年末調整還付金が増えるのでしょうか?
その答えは、「所得を小さくすること」です。そして、「所得=収入ー経費」ですから、所得を小さくするためには収入を小さく、経費を大きくするしかありません。
しかし、「収入」を小さくしてしまっては、還付金が増えても、収入総額が減ってしまいますので、嬉しくありません。
さらに、「収入」を直接操作することは一般の会社員には不可能です。
ですので、私たちができることは「経費」を大きくするしかありません。
つまり、所得を小さくためにできることは上↑の①②③④⑤で「③の生活をするための経費」を最大化することだけです。
今回のまとめ
今回のまとめは「私たちにできることは③の生活をするための経費の最大化だけ」です!
やることわかれば、あとはやるだけ!次回は「③生活をするための経費」について迫ります!
ミスターマーケットのノイズでした。