どうも
ミスターマーケットです。
米国投資ブログを拝見していると生活必需品セクターという言葉をかなりの頻度で見ることができます。生活必需品とは「生活になくてはならないもの」ですから、投資家からみると非常に手堅いビジネスの印象をうけます。手堅い商売に投資することは、私の投資方針であるコツコツ配当を増やしていくことと親和性も高いため、生活必需品ETFを投資候補にしようかと考えて、調べてみました。
調べた結果は意外でした。驚きました。私のイメージの「生活必需品」と「生活必需品ETF」の中身は大きく違うことが判明しました。
私のイメージの「生活必需品」はカミソリや歯磨き用品、石鹸、洗剤といった家庭用品で、毎日生活で使うものでした。企業で言えばP&Gやユニリーバだと思っていました。しかし、「生活必需品ETF」には食品、飲料、タバコ、そしてスーパーまでも入っていました。
私は基本的に飲料はミネラルウォーターしか飲みません。あと飲むものといったらコンビニコーヒーぐらいです。ですのでコーラなどの飲料は少し生活必需品とはイメージが違いました。さらに、タバコは嫌悪するものですし逆に生活不必要品です。また、生活必需「品」にも関わらずなぜスーパーが入っていることは予想外でした。
米国株でのセクター分類は「世界産業分類基準(Global Industry Classification Standard)」に基づいて行われ、世界中の産業を10のセクターに分類されているようです。(エネルギー、素材、資本財・サービス、一般消費財・サービス、生活必需品、ヘルスケア、金融、情報技術、電気通信サービス、公益事業)。そして、生活必需品セクターは食品生活必需品小売り、食品飲料タバコ、家庭用品、パーソナル用品に再分類しているとのこと(下に簡単な図をつくりました)
世界産業分類
┣エネルギー
┣素材
┣資本財サービス
┣一般消費財サービス
┣ 生活必需品
┃ ┣食品生活必需品小売り
┃ ┣飲料
┃ ┣食品
┃ ┣タバコ
┃ ┣家庭用品
┃ ┗パーソナル用品
┃
┣ヘルスケア
┣金融
┣情報技術
┣電気通信サービス
┗公益事業
私が思っていた生活必需品とは「生活必需品」の「家庭用品」のみでした。危ない危ない。飲料や食品は有力投資候補先ですが、今のところパーソナル(香水化粧品)やタバコ、海外小売りには投資するつもりはありません。調べずに生活必需品ETF購入していたら、自分とは想定外のところに投資してしまうところでした。
特に私は海外の流通小売りには投資しても保有し続けれないと思います。なぜなら、家庭用品や食品飲料は品質での差別化が困難なため、「馴染みのある」ブランドといったソフト面が競争のポイントになり、すぐに競合他社に食われることは少ないため、自分がユーザでない企業でも比較的安心して投資ができます。一方で、小売り業は店舗の立地や店舗の外観内観といったハード面のほうが、ブランド力といったソフト面よりも優ります。時代の変化に対応してハードを変化していかなければ消費者に支持されないため、自分がユーザではない企業には安心して投資できないからです。
生活必需品ETFには私にとって投資候補とではない産業が入っていることから投資候補とするころはやめておきます。おそらく世界産業分類では商品を中心に、それに関連する業種が全て入っているため、小売りも入ってしまうようです。amazonが小売業界を脅かしている状態では、なかなかセクターETFに安心して資金を投資することは難しいかもしれません。家庭用品ETFがあればいいのですが…。
本日のミスターマーケットのノイズでした。
今後ともよろしくお願いします。
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