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バイアンドホールド・永遠の誓いは投資するときだけ!
僕がやってるバイアンドホールド投資法は投資の際に「永遠に保有できる企業か」と問うことです。
この企業は永遠に稼ぐことができるか、この企業は他にマネされないか、そして、この企業は自分が理解できる企業か、を考えるのです。
そして、OKと思ったら、永遠を心で誓いクリックします。「ポチっ」と。
もしこの永遠の誓いを果たせた場合、僕に大きな利益がもたらされているはずです。
素晴らしい企業は利益を稼ぎつづけ、その利益を投資家に分配するからです。
保有すればするほど僕に利益がもたらしてくれるのです。
しかし、です。
僕は永遠の誓いを行った銘柄(ここからは、永遠の銘柄と呼びましょう)だとしても、それに縛られる必要はないと考えています。
ミスターマーケットが永遠の銘柄を売却しても良いと考える理由
僕がバイアンドホールドと誓っても売却しても良いと思う理由は3つあります。
- 素晴らしい企業は保有してからわかる
- 投資先企業との相性も保有してからわかる
- 長期投資にストレスは大敵
本当に素晴らしい企業は保有してからわかる
まず最初の理由は本当に素晴らしい企業は保有してはじめてわかるからです。
投資する前は銘柄熱にうなされます。アバタもエクボ。もう何もかも全て良くみえてきます。
例えば、小さい配当利回りだったとしても、今は成長に資金を振り向ける時期、今後の増配が期待!と全く気にしないで投資をしてしまいます。
しかし、一旦、保有してしまえば、憧れの銘柄は憧れではなくなります。
配当が少なければ、率直に「少ない」と思うでしょう。
憧れが大きいほど期待も高いため割高で購入した可能性は高いです。株価も思うようにいかないかもしれません。
憧れが消えたときに、その企業の本当に姿が見えてきます。もし、金と思っていたものが、ただの石なら早く売ってしまいましょう。
投資先企業との相性も保有してからわかる
次の理由は、投資した企業との相性も保有してからわかるからです。
もし、投資した企業が素晴らしい企業だとしても、自分と相性が悪ければ保有し続けることは難しいことです。
相性に関係する要素はいろいろあります。その企業の業種やビジネスモデル、経営者やIR情報や、株主還元の考え方、そしてなんとなく…。
例えば、僕は、投資先企業が何をしていて、どうやって稼いでいるか、どんな強みを保有しているか、など少しでも理解できたほうが安心して保有しつづけることができます。
また、ビジネスが単純な会社や、経営者の顔がみえる会社、自分が利用している、または他の人が利用していることが想像できる会社、配当が大きい会社などと相性が良い傾向にあります。
素晴らしい企業か、どうかは調べればある程度わかります。しかし、その企業との相性は保有してみなければわかりません。
実際に保有してみると、例えば配当は小さいものの意外と相性が良かったり、配当が大きくても、何か相性がわるくて売りたくなる会社もあります。
相性が悪いなと思ったら売っても良いと思います。
長期投資にストレスは大敵
3つめの理由は、長期投資にストレスは大敵だと考えているからです。
長期投資は長い長い旅です。私たちはその長い期間を市場全体の動きや、投資資金を確保するための日々の倹約から発生するストレスをうまく解消して過ごさなければいけません。そんななかで銘柄に対するストレスまで感じていては心身がもたないです。
幸運なことに、私たちはいろいろな素晴らしい企業を簡単に選べる環境にいます。もし、例え、永遠の誓いをたてた企業であってもストレスを感じるのであれば、早めに違う企業に乗り換えてしまえばいいのです。
まとめ
「軽っ」と軽蔑した方、ごめんなさい。
ですが、ミスターマーケットはバイアンドホールドってその程度のものだと思っています。
言葉を変えれば、「永遠に保有できる企業か」と問うだけでも十分な役割を果たしてくれる戦略だと思うのです。
そして、「永遠の誓い」は「資産形成」の手段であって、目的ではありません。
そして、その「資産形成」も「幸せな生活」を達成するための手段にすぎません。過度なプレッシャーで自分を追い込まなくてもいいと思っています。
ちなみに、僕は「永遠の誓いは投資するときだけ」と思っていますが、実際はいろんな株を長期投資しています。
例えば、P&Gは2007年7月に投資してすでに10年保有し続けています。おそらく厳格なルールで自分を追い詰めていたら投資自体ここまで続けられなかったと思います。
「永遠の誓いは投資するときだけ」ぐらいがちょうどいいのです。
ミスターマーケットのノイズでした。